展覧会案内・感想

2016年08月07日

 希代の文人 没後70年 津田白印 展
希代の文人 没後70年 津田白印 展 チラシ表

希代の文人 没後70年 津田白印 展 チラシ表
 笠岡市立竹喬美術館で 希代の文人 没後70年 津田白印 展が開催されています。2016年7月9日(土)〜9月4日(日)開館時間 9:30〜17:00 入館は16時30分まで 休館日:毎週月曜日

 はたして今、「文人」と聞いてどんな姿をイメージする事ができるでしょう。若い方々には、そもそもこの文人という言葉自体を聞いたことがないと仰る方もいるように思います。また聞いてはいても、また知ってはいても、朧なイメージという方も多いのではないでしょうか。

 文字を書くことと、筆を使うことは、ほぼ同義とされていた次代があったのです。また筆を使うことができるからこそ描ける絵もあるわけで、嗜みとしての絵画もありました。絵を描くのは画工(職人)の仕事、嗜みとはいうけれど、格上とされたのは文人だったりしたのだとか。

 文人の嗜み「琴棋書画」、これまた聞いたことがない、読んだことがないなんてことにもなりかねませんが、<琴>音楽を楽しみ、<棋>囲碁などですね、そして<書><画>、書の中には、詩を書き、歌を詠みとなるわけです。そして「絵」も描くわけですね。所謂多趣味、芸に通じている、遊びもできる、人の心、機微にも通じる。教養があるとは、こうしたことすべてに通じている必要があったのだそうです。


 展覧会を拝見して感じたのは、ゆったりとした時間。ゆっくりと物事向き合う時間の存在です。たっぷりの墨、絵の具を含んだ筆の毛先のしなり具合、それぞれの支持体(紙とか絹、金属箔の上)とのふれあいを楽しむかのように動かし、走らせる筆の痕跡。
 材料の使い方は、基本に忠実。

 楽しめる展覧会です。