展覧会案内・感想

2016年11月21日

 現代女流日本画展
現代女流日本画展チラシ表

現代女流日本画展チラシ表
 岡山県新見市にある新見美術館で「現代女流日本画展ー堀文子・森田りえ子を中心にー」が行われています。2016年10月14日〜12月4日まで開館時間9時30分〜17時・入館は16時30分まで 休館は月曜

 「いまどき<女流>なんて言葉をタイトルにつけるなんて、」「何故、<男流>って付く展覧会は無いの?」といったツッコミが入るカモ?という危惧は重々承知の上で、性差を越えて生存競争の厳しい絵描きとして生きる、もしくは生き残る秘密はどこにあるのかについてを(より厳しいかも?と思われる)女性というくくりで見つける試み。
 昨日11月20日(日曜日)主要な作品発表者である森田りえ子さんとの対談に新見美術館に出かけてきました。

 対談の事前打ち合わせもあって、ちょっと早めに新見美術館に向かいました。朝降った雨も上がり、霧が沸き立つ山、秋の彩り真っ盛り、高梁川を縫うように走る180号線を北上、新見までの道のりを堪能しました。

 さて展覧会について。院展若手の新鋭も含め、日展や創画会、もちろん無所属の方々のバラエティーに富んだ作品が並んでいます。私自身が画学生であったころ発表された作品もあり、懐かしく拝見することが出来ました。また並んだ作品から、関東と関西、出身地域による違いをなんとなく感じたり。堀先生の好奇心を失わない制作の様子に感嘆したり。

 森田先生との対談では、絵描きになるということや、将来の希望などをお聞かせていただいたのですが、私が特に印象に残ったのは、やはり技術的なことでした。どのようにして古典的な材料の使いこなしや、筆の使いこなしといったものを学んだのかというところです。なぜそれが気になったのかと言えば、この展覧会に飾られる森田作品を通覧して、それらがとてもオーソドックスと思われるようなプロセス、描法で制作されていると感じていたからにほかなりません。ようは技術を盗む!ということ、昔言われていたようなことが出会いや運の力によって「場」が生まれ、その経験が出来たというところです。
 このあたりの種明かし?もお聞きすることが出来、私としてはさもありなんと合点がいったのです。なぜなら当時の大学、日本画科の状況はどこもそれほど変わらず、自由が一番、伝統といったものを壊すことが目的のように言われた時代だったことを知っていたからです。年令はちょっとだけ違いますが同世代、共感するところの多い話でした。

 対談におこしいただいた方々がはたしてどのような感想をお持ちにななられたやら。楽しんでいただけていれば幸いです。

 色の鮮やかさは生命力の証。女性(マズイか?)ならではの感性の煌き。敢えての切り口を、ご自身の目で確認に行ってはいかがでしょうか?おすすめの展覧会です。