展覧会案内・感想

2018年07月10日

 ポーラ美術館コレクション モネ、ルノアールからピカソまで
ポーラ美術館コレクション モネ、ルノアールからピカソまで チラシ表

ポーラ美術館コレクション モネ、ルノアールからピカソまで チラシ表
 岡山県立美術館で<ポーラ美術館コレクション モネ、ルノアールからピカソまで>が行われています。2018年7月6日(金)〜8月26日(日)まで 開館時間 9:00〜17:00 月曜日休館(8月13日特別開館)

 記録的な大雨、交通網がいたるところで分断されていた展覧会が始まって最初の日曜日。所要もあって道路網確認のためにもと岡山市街地に向かいました。朝早い段階では通行止めだった箇所もすでに解除になっていたり、復旧が進んでいる場所もありました(いまだ警報が出ている地域もありますが・・・7月10日)。

 大勢が会場に来ています。
 岡山県立美術館・最近では一番の来館者数ではないでしょうか。

 やはり
 日本人は印象派が好き
 なのでしょうか?。
 
 会場を歩いていてふと懐かしい気持ちになりました。そうなのです。私の日本画への入り口は、この印象派だったのかもしれないとふと思ったのです。確かに大原美術館に飾られた絵の数々、かつて児島虎次郎が集めてきたそれは、まさしく実物での西洋美術、美学の流れを紹介する教科書でした。日本画に直接結びつけるのは強引かもしれませんが、あの当時、私が絵を学び始めた頃の日本画への興味、手がかりは、西洋を吸収して変化を遂げようとした大正時代の日本画だったのです。

 西洋を吸収する。近代をどのように我が国の絵描きたちが捉えたのか。

 親しく感じる西洋を吸収しようとする動き、試み。私自身が描くことの出来ない絵肌、知らないこの国の描画技術。西洋に憧れる姿を日本の絵画への入り口、手がかりとしたようにいまさらのように思ったのです。

 自然の描き方、色。先祖の何かしらを翻訳して伝えてくれたそれぞれの存在。

 ながらく忘れていましたが、そんなことをふと思い出させてくれる展覧会でした。

 二階の岡山の美術、日本画にみる魚たち こうした切り口も興味深いものです。