展覧会案内・感想

2018年09月06日

 生きている山水 盧山をのぞむ古今のまなざし
生きている山水 盧山をのぞむ古今のまなざし リーフレット表

生きている山水 盧山をのぞむ古今のまなざし リーフレット表
 岡山県立美術館で<生きている山水 盧山をのぞむ古今のまなざし>が行われています。2018年8月31日(金)〜9月30日(日)まで 開館時間 9:00〜17:00 9月28日(金)は、午後7時まで 休館日<3日(月)、10日(月)、18日(火)、25日(火)>

 かねてより見たいと思っていた<生きている山水 盧山をのぞむ古今のまなざし>が、岡山県立美術館の2階で31日より開催中です。9月5日は、第69回岡山県美術展のオープニングでした。今回はこれを機会にと、<生きている山水>展をじっくり見てきました。県展についての話は、また別の機会、別の場所で。

 中国山水画の名品と、現代作家の山部泰治さんの作品による構成の展覧会です。中国山水画の筆跡に見ることの出来る時間の痕跡、一方、筆数、筆の積み重ねによる時間の痕跡、集積の姿。水墨画における毛筆がいったいどんな存在なのか、また筆法とは何かをどのように捉えるかが、今、私個人としては一番注目するところではあるのですが。目に映る手がかりは実物だからこそという力を見せてくれているように思いました。

 並ぶ名品の数々、名品ならではの見どころはそれぞれ。

 私にとって、「忙しくない筆使い」こそがすべて。豊かな時間を感じることが出来ました。玉澗の盧山図と、玉環盧山図模本、とても興味深く見ることが出来ました。私ならどのように<倣って描くだろう>という好奇心です。

 描かれた人物に用いられた線にも注目しました。

 マニアックすぎる視線でしょうか・・・。ゆっくりじっくり、楽しむことが出来ました。

 素敵なカタログが作られています。