展覧会案内・感想

2018年11月25日

 幽玄なる世界 吉野石膏日本画コレクション
幽玄なる世界 吉野石膏日本画コレクション チラシ表

幽玄なる世界 吉野石膏日本画コレクション チラシ表
 笠岡市立竹喬美術館で ー 幽玄なる世界 吉野石膏日本画コレクション ー が開催されています。2018年11月2日(金)〜12月16日(日)開館時間 9:30〜17:00 入館は16時30分まで 休館日:毎週月曜日

 人物、花鳥、風景、昭和を過ごした誰もが知っているような作家の絵が並びます。程々の大きさ、見やすいサイズの作品です。橋本雅邦、横山大観、菱田春草、続くのは上村松園の美人画です。

 東京では今、若い人の描く美人画が流行っているとか、会場には松園、清方、古径の描く人物、靫彦や青邨、深水、片岡球子に石本正が並びます。遠い岡山の地ではありますが、今の絵は何が違うのか?、そんなことも考えつつ見ました。

 本当に多様な絵が並んでいます。この多様性がある意味であのころのエネルギーそのものと言ってもよいのかもわかりません。その後の日本画がどの様になっていったのか?。公募展、院展に関する考察なども図録には掲載されていました。

 先日の新見美術館「花と緑の日本画展」と同じようなメンバー、構成にも見えますが、画題の多様性において今回の展覧会のほうがバラエティーもありました。

 11月25日(本日)「日本画の近代と現代の違いを体験」
              13:30〜 講師 森山 知己
ワークショップを行ってきました。絵に見ることができる「月」「太陽」の表現を手がかりに、墨を使って「月」を表現したり、絵の具を使って太陽を象徴的に描いたり、金箔、銀箔も使いました。砂子も試しました。参加の皆様、楽しんでいただけたとしたら幸いです。