展覧会案内・感想

2018年12月23日

 黒住章堂
黒住章堂 展 チラシ表

黒住章堂 展 チラシ表
 岡山県立美術館で<黒住章堂 展>が行われています。2018年12月12日(水)〜2019年1月14日(月・祝)まで 開館時間 9:00〜17:00 9月28日(金)は、午後7時まで 休館日<12月17日(月)、12月25日(月)、12月28日(金)〜2019年1月4日(金)1月7日(月)>

 岡山の美術 特別展<黒住 章堂 展>が開催中です。リーフレットにも書か書かれているとおり、正直「知られざる岡山人」でした。和歌山市 寂光院襖絵44枚の展示です。会場はゆったりとした飾り方であり、それぞれをじっくり見ることが出来ました。
 
 襖それぞれ、あきらかに忙しい制作であったと類推出来るものもあれば、じっくり時間をかけて取り組んだものと覚しきもありです。リーフレットのメインビジュアルとなっている孔雀が描かれた襖は、中でもその取組の深さを感じるものでした。一方、その乗っている石の表現はというとまた違って見えて・・・・。このような見え方は他の襖でも見られ、驚くほどの筆墨の冴え、繊細さを見せる竹などの表現、背景に比べ、組み合わされた主題となる虎についてはそれこそ様々な描き込み、表現に見えました。

 展示に加えられていた浅野芳邨の作品に惹かれました。黒住章堂の弟子とのことです。「松」の大胆な構図、筆、墨の使い方、「万成山」の筆致、あきらかに師とは違う新しい時代を感じる表現でした。(12月24日まで展示・展示替えがあるようです)

 岡山県立美術館の役割のひとつ、地元(または出身)作家の発掘、研究、そしてその顕彰。四条派の流れ京都で学び竹内栖鳳に師事していたとのこと。25歳で帰岡し、吉備津彦神社の御用絵師もしていたとのことです。