展覧会案内・感想

2020年07月04日

 賛嘆 日本画家の素描
賛嘆 日本画家の素描 展チラシ表

賛嘆 日本画家の素描 展チラシ表
 笠岡市立竹喬美術館で  賛嘆 日本画家の素描 が開催されています。2020年5月16日(土)〜8月10日(日・祝)開館時間 9:30〜17:00 入館は16時30分まで 休館日:毎週月曜日(ただし、8月10日(月・祝)開館)

 いろいろと制限はあるにしろ、美術館を訪問することができるようになってきました。以前のようにはならないのかもしれませんが、また展覧会を見ることができるようになってとても嬉しいです。

 いつもの笠岡市立竹喬美術館、華鴒大塚美術館コースを訪ねました。まずは竹喬美術館から。

 「賛嘆 日本画家の素描」展、素描展と聞いて素描ばかり?はたして素描だけで展示を構成できるのか?と思いながら美術館を訪ねました。

 ちゃんと本画もたくさん展示されていました。!!

 もちろん興味深い素描もありました。思い出そうとしてすぐに頭に浮かんだのは、林司馬の「青梅に小禽」繊細な雀の姿、頭部の表現!。土田麦僊の「白菊」榊原始更の「菊」・・・。写実という言葉をどのように定義するのか?。日本画家の素描は、単純に見たままではなく、理解の表現のように思うのです。ある意味で大変高度な3DCG制作のようなそれです。物体としてのそれ以上のなにかにどのようにしたら近づけるのか、言葉に、プログラムに出来ない何かがあるからこそ筆を、鉛筆を走らせているように思うのです。

 大村廣陽の「正鶏」(本画)屏風も印象深く記憶に残りました。

 もちろん竹喬作品も展示されています。

 素描こそ画家の眼差しそのものにほかなりません。
 のんびり、見に行ってはいかがでしょう。