展覧会案内・感想

2020年11月28日

 旧野崎家住宅 小田海僊展
小田海僊展 チラシ表

小田海僊展 チラシ表
小田海僊展 9月10日から11月23日 野崎家園業歴史館で開催されました。(終了しています。)

すでに終了している展覧会を紹介するのはめったに無いことですが、今回はこの展覧会を開催していた旧野崎家住宅の印象が昔の印象よりすごく良くなっており、小田海僊展にからめて旧野崎家住宅を紹介しようと思ったからです。

訪れたのは11月20日の夕方。当日は、出身中学である琴浦中学でのワークショップ(学校出前講座)を引き受けており、せっかく児島に出向くことですし、お誘いのあった小田海僊展を関係者の方と待ち合わせして拝見する予定としました。

ほぼ時間通り、旧野崎家に到着。駐車場はきれいに整備されており、また旧野崎家のエントランス長屋門への印象、通りも児島ジーンズストリートとして整備されていてなんだかスッキリ、活気もあるように感じました。門のところで、こちらの三宅学芸員さん、そして展覧会の開催にも関わられ岡山県美の古川学芸員、そして、金さんと合流し、旧野崎家住宅の案内もしていただいたのです。

御成門、表書院、きちんと手入れのされた庭園。3つの茶室、中座敷から向座敷正面の床の間まで23間(42メートル)すべて見通せる眺め。過去の記憶では、ふすまに穴が空いていたり、畳も美しくなく、立派なんだけれどなんだか惜しい感じといった様子でしたが、今回は違いました!!。きれいに整備されており、余計なことを考えず素直に立派!と見入ることができたのです。展示館の懐かしいそれぞれ、印象深い巨大な岩塩(ポーランド産)の塊も昔のままでした。塩の製法紹介、濃縮方法も学芸員の方から説明を受けて聞くとまた格別(現在も日本の「塩」に野崎家が大きく関係しているという話は初耳)でした。背後にある山、立派な石垣、邸宅の裏を回って土蔵群の前へ、新たに収蔵庫が建築されていたり、また展示館のしつらえ什器も新しくなっておりまさしく、大勢の方に知ってもらいたい、来てもらいたい施設となっていたのです。

今回は拝見できませんでしたが、岡山藩主から拝領の享保雛も有名です。児島の昔を語るときに由加山蓮台寺、そして野崎家は欠かせません。残された文物を通して知る文化、下津井ももちろん。そして学生服、ジーンズ。瀬戸内の恵み、海洋交易豊かな街、人の往来があったということをあらためて思います。

地元の人間ほど知らない・・・かも。
旧野崎家住宅、町なかなかのポテンシャル!を再確認です。以前紹介した本サイト記事

倉敷市児島・「野崎家の屏風展」他 10/17//2005 吉備雑感日記
リンク倉敷市児島・「野崎家の屏風展」他記事

最後になりましたが、野崎家塩業歴史館で開催されていました「小田海僊展」案内のチラシ画像では時代を感じさせますが、実物は大変状態もよく、キリッとはっきり柔らかく見ることができました。他の展示物も同様です。やはり本物を見なければ・・・。作中、書かれた文字「月」に注目の学芸員さんのお話、興味深かったです。

旧野崎家、児島の見どころ、ジーンズストリートだけではありません。ご紹介まで。