展覧会案内・感想

2021年12月12日

 肉筆浮世絵の世界 
熊本県立美術館 今西コレクション 肉筆浮世絵の世界 アナザーワールド発見!チラシ表

熊本県立美術館 今西コレクション 肉筆浮世絵の世界 アナザーワールド発見!チラシ表
岡山県立美術館で熊本県立美術館 今西コレクション 肉筆浮世絵の世界 アナザーワールド発見!が開催中です。会期はあと僅か!12月19日まで。

県立美術館2階展示室全てを使った企画展です。11月21日の画像記事でも紹介していますが、見ごたえのある展覧会です。浮世絵と聞いて版画をイメージされる方が多いとは思われますが、注目すべきはタイトルにある「肉筆」という言葉、絵画展なのです。

人物。人の姿を描くことで自在に腕を揮うことが出来た髪の毛、着物の表現などに見られる絵師のこだわり。絵師にとっては、スポーツ競技とよく似た状況がここにあります。描く内容(腕を競うルール、内容、条件)が同じであれば、あとは腕比べ。
表現がシンプルだからこそ見えてくることがあります。
日本絵画の価値観を何かしら継承しようとする時、絵の具、材料の扱い、そして描く対象も自由が一番、勝手に描くだけという在り方だけではなかなか伝わらない物があるように思います。あたりまえのことながら和紙や絹、膠などの材料、そして筆、刷毛、もちろん墨や絵の具の精製などもその価値の継承に密接に関わってくる存在として捉えないと繋いでいくことは難しいのです。複合的な姿、支援者、鑑賞者も含めて生態系のようにしてあるものだという認識に立っての環境作りが大切と思う今日このごろです。

見どころ満載の展覧会!、会期あと僅かですがお勧めの展覧会です。ご紹介まで。