展覧会案内・感想

2022年03月13日

 修善寺物語 大観と靫彦、紫紅たち 伊豆市所蔵近代日本画展
修善寺物語 大観と靫彦、紫紅たち 伊豆市所蔵近代日本画展チラシ表

修善寺物語 大観と靫彦、紫紅たち 伊豆市所蔵近代日本画展チラシ表
岡山県立美術館で伊豆市所蔵近代日本画展 修善寺物語 大観と靫彦、紫紅たちが開催中です。会期はあと僅か! 3月21日まで。

県立美術館2階展示室全てを使った企画展です。会期中、新型コロナの感染拡大を受けてまん延防止等重点措置が行われたため、なかなか美術館にと動けませんでしたが、先日やっと見に行くことが出来ました。

静かな会場、ゆっくりと見ることが出来ました。

こんな時だからこそ、こうして直に絵を見る事ができると思うことがあります。今どきデジタルテクノロジーの力、バーチャルでの観覧も確かにありでしょうが、未だ本物を直に見ることにはとてもかなわないということです。
少なくとも私が一番見たいところはディスプレイ画面ではわからないのです。

一つは大きさ。もう一つは色、そして質感。
チラシの印刷と比べても違いを感じるというのに・・・。

例えば、チラシの裏面に印刷されている、今村紫紅の「枇杷叭々鳥>右隻、本物の持っている柔らかさ、明るさはなかなか印刷では伝わってきません。また一双に並べられた呼応も。

印刷、デジタル画像、「情報」として扱われる、もしくは扱かうことが出来る要素ではない自分なりの体験、出会いがやはりこうした美術品、芸術作品と呼ばれるものとの出会いで大切なことのように思うのです。

新井旅館、相原寛太朗との出会い、交友。
贈った干支の絵のもなかなか味わい深く、楽しく拝見出来ました。

春の暖かさの中、ゆっくりのんびり美術館!、いかがですか。会期あと僅かです。