展覧会案内・感想

2022年10月17日

 倉敷屏風祭 2022 参加
倉敷屏風祭り2022

倉敷屏風祭り2022
2022年10月15日、16日の両日、倉敷屏風祭が3年ぶりに開催されました。東町の「はしまや」さんに「倣日山水図」を飾っていただき、大勢の方に見ていただきました。記録まで。

この屏風のモデル、元となった絵は、天野山金剛寺所蔵の「日月山水図屏風」と呼ばれるものの右隻です。作者不明ということもあってか、長らくその素晴らしさは多くの方々に高く評価されてきたものの国宝指定されていませんでした。ごく最近の2018年に指定されたばかりです。つい先日、京都国立博物館で公開されていました。

私自身、若い頃より大好きな絵でした。日本画というのはこのような絵を言うのではないかとイメージする作品だったのです。以前(2003年)もオマージュした絵を描いたことがあります。2020年、本物を間近に拝見させていただく機会をいただきました。そのおり自分なりの新たな発見もあり、描かれた当時、絵師の方がどの様に描いたか?また出来上がった当時はどの様に見えたかを想像しつつ、今回はより素直に倣って描いてみました。
あくまで私の感想と、理解による表現ですが、出来上がってみると、多くの発見があり、同時に屏風という形状の面白さにあらためて気づくことになりました。宗教儀式で使用されるということとの関係についてもその一端を知ることが出来たように思います。会場では関連して大変興味深いお話もお聞きすることが出来、このあたりも大変うれしく、ありがたいまつりとなりました。