展覧会案内・感想

2023年08月01日

 生まれる絵画ースケッチから下絵、習作、本画へ
生まれる絵画ースケッチから下絵、習作、本画へ チラシ表

生まれる絵画ースケッチから下絵、習作、本画へ チラシ表
岡山県笠岡市の笠岡市立竹喬美術館で「生まれる絵画ースケッチから下絵、習作、本画へ」が開かれています。8月27日まで。毎週月曜日休館(ただし8月14日開館)会期中・8月13日、14日、15日の3日間は入館料無料とか・・・。

館蔵品を生かした企画です。よく知られる竹喬の描いた絵(本画)がどのような準備、プロセスによって作られたか。本画と同一の大きさ、原寸大で描かれた詳細な下図の存在、その実物を見ることができるのです。

日本画を学ぶ学生とともに会場を回るうち、学生から下図で十分なのでは?といった声を聞きました。完成作品になることで見えなくなった存在の持つ魅力もたしかにあります。また下図だからこそのストレートな伝わり方というのもあるのです。

貴重な絵の具をどのように使うか、そんなことも大切なことだったのです。

休息コーナーでは、私が紹介してきた日本画の基本となるプロセス、技術紹介の映像や、基本となる道具、材料の展示もあります。

多様性が言われ、なんでもありの今だからこそ古典の保つ意味、手がかりが重要にも思うのです。

多くの原寸下図を見る機会!。貴重な展示です。