展覧会案内・感想

2023年08月01日

 美をたどる皇室と岡山 三の丸尚蔵館収蔵品より
美をたどる皇室と岡山 三の丸尚蔵館収蔵品より展 リーフレット表

美をたどる皇室と岡山 三の丸尚蔵館収蔵品より展 リーフレット表
特別展「美をたどる皇室と岡山〜三の丸尚蔵館収蔵品より〜」展が岡山県立美術館で行われています。7月15日から8月27日まで、

三の丸尚蔵館といえば・・・「伊藤若冲」作品、動植綵絵を収蔵していることで有名です。事実、私が初めてまとまった数の伊藤若冲作品、動植綵絵全32幅を3期に分けての展示を見たのもここ、三の丸尚蔵館でした。大昔の話です。陳列室に私以外にもう一人といった具合、貸切状態で好きなだけ見ることが出来たのです。またそのおり、一緒に並んでいた工芸品にも驚かされました。下手な絵かきよりずっと上手い絵付け、完璧が当たり前の世界です。

さて、残念ながら今回は人気の若冲作品は無し。たしかにがっかりという気持ちもなくはないのですが、だからこそじっくりゆっくり名品を見ることができるというメリットもあるように思います。

精緻な仕事ぶり、絵の具の扱い、筆使い。これは金箔?それとも金泥、輝きが違うのです。またたっぷりの群青、またこれほどむらなく塗る技術(粒子のある絵の具をむらなく塗るのはとても難しいことなのです)の存在。

絵巻物の人物表現、線、形、絵の具の着き具合、墨色、発色、細かいことばかり書いているようですが、当たり前にそれらが行われ、その作業に必要な時間を改めて思ったのです。豊かということはどういうことなのか、こうした時間の存在を感じられることもまた豊かなことに違いないと思うのです。
全ては我が身に帰ってくる・・・・じっくりと落ち着いた制作を行いたいと改めて思いました。

彫金などの工芸作品も見どころ、児島虎次郎作品もまとまった数を見ることが出来ました。

前期展示は8月6日まで、後期展示は8月8日からです。