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バンクーバー国際空港にて成田から10;30到着の濱さん、三宅さんを現地ガイドの川端さん、既に現地入りしていた私たち夫妻が出迎え、雨の中内陸部に向かう。 今回のツアー計画をしてくださった山田さんが令嬢の参議院選出馬ということで急遽不参加となり、参加者が少なくガイドを含め僅か5名の探鳥となった。 途中和風弁当を購入して車内で昼食。 川端さんの自家用車で走行距離325kmの内陸部カムループス近くの目的地に向かう。 車窓からは新緑のアスペンポプラと針葉樹が延々とつながっている。 途中道端で黒熊(Black Bear)、オグロジカ、マーモットなどの動物も出現。 夕刻5時頃標高約1,500mの湖畔の宿、目的地ラクルジュン・リゾート(Lac
Le Juene Resort)に到着。 |
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小雨で気温が低く風もあったのでとても寒い。 夕食はロッジ内のレストランでバイキング形式。日本人の従業員もいる。自家製のハムをその場で薄切りにしてくれて、とても美味である。 食事中ベランダが何故か騒がしいのでエントランスに急いで見ると、なんと子熊(Black Bear)が鳥の餌台に来ている。慌ててカメラを向けるが、薄暗いこともありピントがボケボケ・・・・ |
夕食後、ビーバーの巣があるというので出かけてみた。薄暗い中、泳いでいるのが見えたが写真にならない。ビーバーが歯で切り倒して集めた木で作った巣は、こちらでは NestではなくLodgeというそうで頗る大きい。 明日はお目当てのハシグロアビを見るため早々に就寝。 |
6月3日(木)カムループス→ニコラ湖(Lake Nicola) 早朝ロッジ周辺で探鳥。エリマキライチョウが近くにいると聞き、歩いていくと目の前10mくらいのところで、じっとこちらを見ている。濱さんが見つけると同時にシャッター。しっかり捉えた。凄腕に感服する。 |
案内してくれた宿のオーナーが早速浮き巣で抱卵中のハシグロアビを至近距離で見せてくれた。 カメラの連写の音であまり驚かせてはけないので、早々にその場を離れ、湖面に浮いているオスのアビの撮影に向かう。 湖面が静かで鏡のようになっているところにアビが移動した瞬間を捉えてカメラの連写。すばらしい写真が出来上がった(と思う)。 |
料金は無料ということなのでチップを渡そうとしたが受け取らない。全くのサービスに恐縮する。 ロッジで用意してくれたボックスランチを各自持参して次の目的地、ギーションランチに向かう。 途中、ロッジの従業員の女性に案内されローガンレイクで、浮き巣で抱卵中のアカエリカイツブリを見る。 池の周りにニシフウキンチョウの美しい個体、キイロアメリカムシクイ、キヅタアメリカムシクイなどが乱舞。遠くでアメリカヤマセミがダイビングしている。松ノ木の上ではヒメハチドリが同じ枝に行ったり来たり。最高のポイントだ。託卵の習性のあるコウウチョウも見えた。 湖畔のピクニックテーブルで昼食を済ませる。 |
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早速アナホリフクロウを探したが、夕刻まで粘るも姿見えず。近くの高いポールの上で ミサゴが雛を温めている様子。 |
今晩宿泊の牧場(B&Bも兼業している)にチェックイン。特別に夕食を用意してくれたので、全員で夕食。 6月4日(金)ニコラ湖→プリンストン(Princeton) 早朝、朝食前にアナホリフクロウを探しに出かけたが、またも発見できず、断念。 宿に戻り池のまわりを探鳥。チャバライカル、ズアカマシコ、キイロ、ウイルソンのアメリカムシクイ、キビタイシメ、ウイルソンタシギなどで賑やかだ。 |
朝食後予定より早く次の目的地プリンストンに向け出発。 出発してまもなく車窓から小雨の中、湖に浮かぶカワアイサの親子を発見。母親の背中に5,6羽の雛を乗せたかわいい姿に、車をバックさせ降りて撮影。 |
120kmの走行でプリンストンに到着。SANDMAN
INN に荷物を降ろした後、 コッパーマウンテンロードを通って牧場のほとりの池へ。 途中、鮮やかなブルーのムジルリツグミが巣に出入りしているのを目撃したので、車から降りて撮影。雄雌交互に餌を咥えて出入りしている。雛がいるらしい。雄のスカイブルーの色が鮮やかで言葉に言い尽くせない。 |
池のまわりでチャカタルリツグミ、アカエリシルスイキツツキ、キビタイシメなど、 池の中でキタホオジロガモ、クビワキンクロ、アカオタテなど、ブッシュの中から コオニクイナも出てきた。カオグロクイナの鳴声、フタオビチドリも。 帰途またムジルリツグミがあちこちの杭の上に見られた。 |
夕食はホテルで経営しているレストランでニューヨークステーキなどを楽しむ。 |
6月5日(土)プリンストン→オソユース(Osoyoos) 早朝、食事前に再度コッパーマウンテンロードの池で探鳥。 |
今朝のハイライトはカオグロクイナ。頻繁にブッシュの中から出てきて、撮影の難しい鳥だが、なんとか撮影できた。ほかにはアカエリシルスイキツツキの巣も発見。出入りするところをじっくり観察できた。 |
ホテルに戻り朝食を済ませ、120km先のオソユーズに向けて出発。途中ボーダーロード(カナダのチョパカの町とアメリカのナイトホークの町を結ぶ道路)で探鳥。 気温も上がり、天気も晴れ暖かい。アメリカとの国境近くの草原でニシマキバドリの甲高いさえずり、近くの柵の上で場違いと思えるルイスキツツキ、ニシタイランチョウも。 猫のような鳴き声のネコマネドリも。 国境ではあまりの田舎で行き来する車もなく係りの人が暇そうにしている。
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その後峠を越えオソユーズのヘインズポイント州立公園の湖畔で昼食をとる。頭上の木々を動くキイロアメリカムシクイ,ビユーラックムクドリモドキ,ムネアガゴシュウカラ等を見る。 |
オソユーズ到着後BEST WESTERN SUNRISE INNにチェックイン。 地元のバーダーで川端さんが前もってアポイントをとっていたダグ・ブラウンさんとロビーで面会。彼が同行してNO22
Road沿いで探鳥。 ブラウンが真っ先に遠くの杭に止まっているボボリンクをスコープに入れてくれた。 草むらにはアメリカダイシャクシギも。川沿いではヒメレンジャク、オウゴンヒワなど。カワアイサが11羽の子供を引き連れてなんともほほえましい風景だ。 |
夕食はブラウンさんも一緒でオソユーズの湖畔のレストランで会食。 6月6日(日)オソユース→オカナガン・フォールズ→プリンストン 早朝(午前5時ホテル発)再び22号線で探鳥。前述のブラウンさんが既に鳥見を終わって帰宅するところだった。 ボボリンクが近くまで来るのを待つ。 しばらくしてスプリンクラーの先に数回止まったが、やや遠かったので写真としてはイマイチか。 その後丘の上のワイナリーを見学、 回り一帯見渡す限りブドウ畑で、さすがにカナダは広い。 ここで生産したオカナガンワインをみやげに買う。 次にヴァソーレイクで探鳥。美しい湖で、素晴らしい風景も写真に収める。 道沿いの岩場にムナジロミソサザイが。川端さんの話では珍鳥とのこと。 さらに上っていくとルイスキツツキが見られたが遠い。 行き止まりから帰る途中。ムネアカルリノジコが飛び交っているのに遭遇。早速車から降りてゆっくり観察できた。 |
午後60km先のオカナガンフォールズ・ケメレオスへ。GREEN LAKE ROAD,WHITE LAKE ROAD&TWIN LAKE
ROADで探鳥。途中カンムリウズラを至近距離で車窓から撮影。ニシマキバドリ、ムジルリツグミ、ムネアカルリノジコ、ヒバリヒメドリなど・・・ |
夕刻67km走行してプリンストンに戻りSANDMAN INNに再度チェックイン ホテルのレストランにて夕食。 6月7日(月)プリンストン→マニング・パーク→リッチモンド いよいよ内陸部での探鳥最終日。 70km先のマニングパークに向け出発。公園内の湖水手前の道路わきで見られるはずのイスカ、タウンゼントアメリカムシクイなどが寒さのせいか姿を見せない。エボシクマゲラの鳴声はするが、これも見つけられない。 やむなく公園内の小さな池で探鳥。ここではアカエリ、ムネアカ2種のシルスイキツツキが見られ、クリイロコガラ、キイロアメリカムシクイ、ここでは希少種のニシノドグロアメリカムシクイ、キタホオジロガモやマガモの親子も出てきた。 公園内のレストラン周りでハイイロホシガラスが飛び交う。ジリスがあちこちで愛嬌を振りまいている。 |
公園内のレストランで昼食のあと、さらに高地に向かい見晴らしのいいところで、記念写真を撮ろういうことになり、標高1750mまで車を走らせている途中、とんでもないパプニングが起きた。 後部右座席にいた三宅さんが興奮した大きな声で「止まって!」との悲鳴に近い叫び。 運転していた川端さんが、ゆっくり車を30mほど後退させたところ、なんと道路から少し下がったところで脇を黄色に膨らませたアオライチョウ(Blue Grouse)が求愛のディスプレイしている。メスが近くにいるらしいが見えない。 全員そっと車を降りて少しずつ近づくが、逃げる気配がない。 カメラを持つ4人が夢中でシャッターを切る。広げた尾羽がきれいだ。興奮した鳥と人間の息づかいが聞こえる。 20分以上いただろうか。4人がそれぞれいろいろな角度から撮影できた。 このような場面に遭遇したのはラッキーとしか言いようがない。 |
車の行き止まり(標高1750m)で集合写真を撮る。ライチョウとの出会いで興奮と満足した顔が写っている。南側を見ると国境付近に雪を頂く山並みが見える。 山を降りてバンクーバーに向かう。帰りの車の中はライチョウの話題で持ちきり。 最後の予期せぬハプニングで、見られなかったアナホリフクロウも帳消しとなった。 バンクーバー国際空港に近いリッチモンドのホテルにチェックインした後、久々の日本食を味わうため、日本人経営の寿司屋で夕食、ライチョウに乾杯した。久しぶりのお米はおいしかった。 6月8日(火)リッチモンド→帰国 成田に帰る2人の出発まで時間があるので、空港近くのアイオナアイランドで探鳥。 アイランドの入り口でメキシコマシコの群れ。ハイロチュウヒのメスが車の脇から立つ。 大きくなった雛を連れたカナダガンのファミリーや、鉄塔の上にはハクトウワシの番が止 |
出発時間が迫ったので空港へ。正午過ぎのフライトにチェックイン。川端さんと河崎夫婦がお二人を見送り、カナダでの探鳥ツアーも無事終了した。 今回のツアーは繁殖期の鳥が多く、きれいな個体を観察できてよかったと思っている。 ガイドの川端さんには、総走行距離1450kmにわたり運転していただいた上、貴重な鳥たちをたくさん見せてくださいまして、ありがとうございました。 |
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