『吉備悠久』について
岡山(吉備)の名所・旧跡・風物を巡ってそれぞれの地域を訪ね、文章を紀田順一郎さん、絵を私が担当して1999年7月より山陽新聞紙面で隔月掲載されている連載です。(現在も継続中)
2006年9月掲載分まで通算44カ所が山陽新聞社より単行本『吉備悠久』としてまとめられ、この度発行されることになりました。また、単行本化にともないこの連載のきっかけとなった山陽新聞120周年企画の『醍醐桜』が巻頭に加えられています。
横浜生まれ、横浜育ちの紀田順一郎さんと、出身こそ岡山ですがしばらく離れていた私、不思議なご縁から、一緒に吉備の各地を訪ね、悠久の営みにふれることになりました。
それぞれの回では、訪れた各地の名所・旧跡の紹介はもとより、人々の暮らし、歴史性、特産、排出された有名人逸話などにも触れられています。今日一般的に用いられるであろう写真では無く、あえて絵・カットによる紹介が、多くの方々に現在の慌ただしい日常を離れて、悠久の時間をすこしでも感じていただく一助になっていれば幸いです。今回の単行本化にあたり、観光ガイド的なアクセス地図も加えられました。まさしくこれまでに無い新しいスタイルの本となっています。なにごとも移り変わりの激しい今だからこそ、様々な角度から地域を見直そうとするこの取り組みは、対象としている岡山、吉備地方のみにとどまらない普遍的な何かに繋がっているような気がします。
※単行本 『吉備悠久』 発行2006年(平成18年)10月10日
発行所(株)山陽新聞社 定価3,100円(消費税込み)
問い合わせ 電話 086-244-4091 出版部
(2006.10.8 森山知己)
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