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デジタル表示ユニット DD6-XLと、MOdel 305 AUXILIARY VFO が セットされた後期モデルのようです
初期の350-XLでは、電源SWが終段部供給も含めて大型のトグルSWでON−OFFしていたようですが、後期モデルあるいはXL MKUでは、SW付きのドライブ調整VRに置き換わっています(終段部は常に通電)
このシリーズは、1977〜79年にかけて1000数百台、生産されたようです(当時$1000近い金額だった)
型式の350は、350WPEP入力と言う意味合いもあるようで、実際のところ30Aクラスの電源があれば、バンドによっては150Wくらいは出そうな感じがします
純正電源が入手できたので試すつもりです
受信はシングル・コンバージョン、 キャリアはひとつで、LSB/USBの切り替えは、クリスタル・フィルタで行うため、周波数読取ダイヤル・カーソルはひとつです
CWフィルタも標準で装備されています
本体サイズは、320mm(横) x 140mm(縦) x410mm(奥) 重量 約10kg です
純正電源350-PS は、同サイズで、重量 約12.8Kgです |
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リアパネル |

上蓋を取ったシャーシ上面
内臓スピーカーの取付方法を変更、2つのクリスタルフィルタは、USB/LSB用
クリスタルフィルタの取付位置ですが、350XLとは異なるようです
右端のシールドされた部分は、補助VFOユニット
同調VCですが、上側が受信、下側が送信の段間調整用です(1軸で連動) |

シャーシ底面の内部 右に見えるフィルタはCW用、SSBフィルタの下側に配されています
ガラス管入りFuseは、終段用とそれ以外が分かれています(右上)
受信RFアンプは、周波数が書かれているシールドの中、バンドSWの隙間にあります
中央の基板は、VOX、サイドトーン基板で各調整つまみは下ケースに頭が出ています |
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なかなか興味深い?電源端子です
+2本 −1本:バナナプラグ風です
差し込むタイプのラックマウントを意識したものでしょうか
当時のパンフレットを見ると、210x/215x同様に使えるモバイル・マウント・キット オプションがありました
プラグイン・リムーブを簡単にするのが目的でした
写ってはいませんが、左写真の上部には、スライドSWがあり、デジタル表示部を周波数カウンタとして使用できるよう切り替えるためのもので、そのすぐ左横に信号入力端子としてRCAジャックが用意されています
周波数カウンタが、まだ貴重な時代ならではの配慮です |
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CW関係の調整ボリュームは、ケース底面に用意があります
ヒューズもファイナル用と、それ以外用の2つに分かれた2本が用意されています
元々足がついていなくて、手持ちのものを取り付けてはみたものの、純正の電源装置が入手できたので傾きを合わせないと・・・この後、改めて高さが合うよう足を工夫しました |
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通電直後に、破裂音(はじける大きな音)が・・・
ファイナルユニット内で、電解コンデンサ(50V22μF)がパンクしていました
ビニル袋に入っているのは、そのパンクしたコンデンサ
過電圧でもない限りパンクはしないと思われるもので、RFの回り込みを予想して、並列の0.001μFのセラミックコンデンサも交換しました |
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AF残留ノイズがわずかに聞こえるだけで、うんもすんも言いません
AFノッチボリューム/SWの接触不良がその原因
本機は、オーディオ検出のAGCで、ここを信号が経由しないと、受信は何も無反応状態です(そう見えます)
ボリューム・スイッチ類の清掃から作業を開始です |
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350XLでは、周波数のデジタル表示オプションとされている Model DD6-XL です(7セグメントLED表示器もセットの1枚基板)
入手時点では、電源入り切りのたびに、一定の表示をしますが、まじめに周波数を表示しません
結局のところ、分周ICの不良、そしてトリマコンデンサの劣化(ある範囲の周波数にないと正常に分周されない)に原因がありました
ICソケットの採用は、ありがたいです
トリマは手持ちのものに交換です |
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補助VFOユニット Model 305 です
まず一目でわかるメカ的問題(破損!)
いわゆる補助VFO・・・一般に外部VFOとして用意される場合が多いと思いますが、本機では内蔵されています
いわゆるDUAL VFOです
ただし補助・・・デジタルで周波数が読み取れることが大きいのでしょうが、大きく周波数を変化させるツマミと細かく周波数が変化できるツマミの2つでカバーする仕組みとなっています(メインのVFOメカとは大違い、電気的回路は同じですが)
この2つのVFOダイヤルの減速機構・・・10:1のバーニア減速機構が2つとも壊れています
またDIP型リードリレーも接触不良が見受けられました
左写真は、補助VFOユニットを取り外して、減速メカ交換のためVC部を取り外したところ、この作業が結構大変!
何とか型式を調べ、まだ在庫が残っていることを確認して、知人に無理を言って手配できた、待ちに待った減速機構がイギリス(GB)より届きました
これで、補助VFOの修理が出来ます |
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こちらがオリジナルのもの
赤の指針が取り付く部分が、入手できた標準品には付いていません
VC側の動きと同じ動きをする部分がツマミ軸の側にも伸びていて、そこに指針が取り付きます
ここはカスタムのようです
結果、赤の指針取付はあきらめました
あらかじめの目安はありませんが、周波数表示はディジタル表示なので、実用上不自由は無さそうです(周波数チェックに、やや手間取るくらい) |
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お気付きでしょうか?
バーニア機構のVC軸径がφ6です
φ4の型式を発注したのですが・・・
ツマミの軸はφ4です
余談ですが、一般にこの手の減速装置は、減速比1/6がほとんどだと思いますが、このものは1/10という減速比です |
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取付径が異なる・・・仕方がないので、φ0.8の錫メッキ線を使って、VC軸のセンター出しをしました
なんとかスムーズに、VCがツマミで回せるようになりました
上側の疎調VCでざっくり合わせて、下の微調VCできちんと合わす、という使い方です |
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補助VFOユニット Model 305を組み入れた様子です
350XLでは、固定チャンネルユニット Model 311と合わせて、オプションとされていたようです(排他利用) |
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送信時、メーターが触れない
なんと、リレーの1回路がNGでした
縦に立って見える基板が、送受切替基板
NGとなっている4回路リード・リレーは、新たに入手できそうに無かったので、不良の1回路だけ手持ちのリード・リレーに置き換えました
強引に追加!です(オリジナルのリレーに並列利用) |
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音色が甲高い(硬い)・・・通信と割り切って聞く分には良いのかも知れませんが疲れます
内臓のφ100程度のスピーカーですから、致し方ないことかとも思いますが、低域が不足したあまりに硬い音色で、取付を工夫しました
本当は、もう少し大きな穴を開けたいところ、今回は横着をして、φ42のホールソーで一発穴開けです
以前、ASTRO 102BXも同様の対応をしました
音色が、ずいぶん落ち着きます
後に、純正のスピーカー内蔵電源装置が入手できたので、余分な取り組みになったかもです |
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OSC、Mix基板は、バンドSWに直接取付
28MHz帯については、500KHz刻みで2MHzをフルカバーしています
7MHz帯用クリスタルがNG、特注で手当てしました
奥(下)が通常のバンド対応
左SWに取り付いているのが追加バンド用クリスタル
追加のバンドとして、以下の3波が入っていました
・4.0〜4.5MHz
・8.0〜8.5MHz
・12.3〜12.8MHz
補助ユニットで、固定CHユニットの用意があることからも、業務(軍)使用の意識があったのかもです |
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2〜23MHzゼネカバ
28MHz帯の対応について、28.5MHz以上は、この補助バンドSWに含まれています
あと残り10バンドに、上記の範囲でSW対応可能ということになります |
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CWフィルタは、こんなところに
SSBフィルタとは異なる配置で、ちょうどSSBフィルタの裏側に位置します(モード切替SWに直付けです)
左の基板は、VOX、サイドトーン基板 |
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左サイド 正面は、キャリア発振部
キャリア用クリスタルはひとつ、CW用に800Hzシフトさせるようにトリマが別(右側)に用意されています
クリスタルの経年変化か、高いほうにfズレがあったので、トリマに固定コンデンサを並列に入れました
一番奥の基板は、送信ドライブ段の一部
その手前は、1stMix、IFアンプ、NB基板の一部
裏が見える基板は、受信AGC、オーディオアンプ基板の一部
スピーカーは、特製?のバッフル板に取付てます |
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右サイド
手前のシールドされた部分は、補助VFOユニット
右の受信段間調整VCの手前は、25KHzマーカーユニット
左VCは、送信段間調整用
リアパネルに取り付いているのは、送信ドライブ基板
ここに最大出力調整半固定VRがあります
その左は、1stMix、IFアンプ、NB基板
一番左は、受信AGC、オーディオアンプ基板
フィルタの奥に見える基板が、検波・変調・Sメーターアンプ、MICアンプ基板 |
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以上、ご紹介のように、今回はよく遊ばせてもらうことができました
Web上にある350XLの資料(回路)とは、異なるところもあります
今回の復旧トライアルでは特に、JacksonBrothersのバーニア減速機構の入手は大変でした(型番を調べるところから)
英語で笑う?知人に無理をお願いしました
各種症状に、コンデンサの劣化を疑いましたが、意外にどれも正常・・・45年経ってもです(日本製が多かった!)
送受ともトラッキング調整
送受とも、おおよそスペックを満足するように仕上がりました
詳しくは、最後に記します
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1978〜1980年頃の製品ということで、アナログ時代最後の設計でしょうか
オール・ソリッド・ステートで、周波数表示以外でデジタルの使用はありません
アナログVFOで、2VFO内臓というのも、同じアトラス系のASTRO 102BX以外、他には見当たりません
構造的には、意外と頑丈にできています
プリント基板も、全てガラスエポキシ製が採用されています
補助VFOの内臓も含め、移動運用を強く意識したものか、と思ったりもします
送受の切り替えも早く静かで、フルブレークイン風に使えそうな気がします
CWで言えば、ノッチフィルタの性能は素晴らしいものがあります |
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| Atlas 350-PS |
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純正のスピーカー内蔵の外部電源装置で、約13Kgあります
公称 14V 32A出力で、本体と同サイズのキャビネットに収まっています
黒い目隠し部分は、どう使おうと考えられていたのでしょうね
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上ケースを取り外した様子
シャーシ上面です
極めてシンプル
スピーカーの下のスペース(実際は、右の目隠し部分)について、当時のパンフレットを見ると、CWキーヤー、スピーチ・プロセッサ、デジタル時計、フォーンパッチアダプタなどの組み込みを想定していたようです(アクセサリとして、近日発売とありますが、きっと未発売です)
このままでは、持ったバランスが非常に悪い・・・後ろ側が極端に重いです |
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下ケースを取り外した様子
シャーシ下(底)面です
115V/230Vを切り替えるヒューズ端子が用意されています
下ケースを取り外すことなく切替ができるよう、本体同様のビス1本で開けられる蓋(窓)が用意されています
シャーシ下の切り欠きにご注目
整流器放熱器の対流を意識して、通気孔が開けられています
電源トランスの周囲も同様・・・ |
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リアパネルです
直列制御方式の定電圧電源装置です
各ケーブルは、直接筐体から引き出されています |
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純正電源が入手できたので、この組み合わせて、改めて送信出力を計測しました(もちろんAC117V入力)
スペックは、1.8〜23MHz 160W以上 28MHz〜30MHz 100W以上とあります
1.9MHz帯 150W
3.5/21MHz帯 160W
7MHz帯 170W
14MHz帯 200W
28MHz帯 130W
短時間送信での最大出力です
終段ヒートシンクは、かなり熱くなります(連続最大出力送信には、強制空冷ファン必須です)
パワーを絞って使えるよう、最大出力レベルが半固定抵抗で調整できるようになっています(現状は最大)
受信について
感度計測では、スペックである0.4μV S/N10db以上という数字は得られていません
無信号時ノイズレベルが、やや高そうに感じます(デバイスの劣化が疑われます、長時間通電しておくことで改善があるかも)
具体的には、0.5〜0.6μV時にS/N10db程度
実際にアンテナを繋いで聞く分には、お隣にあるIC-756PRO3と聞き比べて、差異は感じません
強い信号に対しては、Sメーターは派手に振れます
バッフル板の採用で、内臓スピーカーで聞いても、純正外部スピーカー同様に良い音(好みの音)で聞くことができています
余談ですが、バンドコンディションチェックには、補助VFOの疎調ツマミ(上段)が便利です
さっとチェックでき、バンドスコープ機能は不要か?(原始的サーチ!) |
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| 2026.08 JA4FUQ |