松下電器産業 RJX- 661 
1975年(昭和50年)の発売だったと思います、¥129,800が標準価格でした
現Panasonicにもアマチュア無線機の発売があった時代です
当時のHF高級機であったRJX-1011と同じデザインで、ちょっと高級感を醸し出しています
本機は、SSB/CW/AM/FMのオールモードに対応し、送信出力10Wで、50MHz帯をフルカバーするトランシーバです
AC100V電源を内蔵し、切替によってDC12Vの運用も可能です


RJX-S1011外部スピーカーと一緒に
こうしてみると色合いが異なります・・・

本機は、オール・ソリッド・ステートで、50.0〜54.0MHzを8バンドで連続してカバーします(52.0〜54.0MHzは、オプション対応)
入手した本機は、オプションを含むすべてのバンド水晶が実装されていました
ほかにも、100KHzマーカー、AM用クリスタルフィルタ、FM用セラミックフィルタ(CFM455C:±9KHz)など、オプション品も組み入れられていました(フルオプションか)
受信は、第1IF:15MHz 第2IF:9MHz のダブル・スーパー・ヘテロダイン方式(FM時のみ第3IF:455KHzのトリプル・スーパー・ヘテロダイン方式)が採用されています
定格として受信感度は
SSB/CW  0.25μV   S/N10db以上
AM       0.5μV    S/N10db以上
FM       0.5μV    S/N26db以上
と、高感度です
AC電源も内蔵ということで、336W 172H 290D 重量:11.7Kg と、結構大きめです
79トランジスタ(12FETを含む)、78ダイオード、2ICで構成されています
背面の様子です

AC/DCは、切替SWで選択します
ヒューズもAC用とDC用は、別に用意されています
ACコネクタは、家電品・・・ラジカセ等のイメージです

2つのパンチングメタルで覆われているところ
向かって左側:送信終段の放熱器部
向かって右側:DC-AVR部の放熱器部

リア側から全体をを見る
フロントパネル裏、アップです
左上に、8個のバンドクリスタルが見えます
中央VFO部の上に載っている基板は、オプションの100KHzマーカーユニットです
真上からシャーシ上面を見る

VFOケースの上に取り付いているのは、オプションの100KHzマーカーです

電源トランスのすぐ後ろは、AVR用パワートランジスタが見えます
真上からシャーシ上面を見るU
シールド・ケースを外してみました

RF部の同調には4連VCが2つ、6連VCがひとつ採用されており、チェーンで駆動してあります

バンドクリスタルは、右下シールド板の下に配されています(周波数調整用トリマが並んで見えています)

今回のトラブルの原因場所
このシールドケースの中
上下2段に基板が組み込まれていて、その下側が目的の9MHz台オシレータ部です
上の基板を外し、シールドケースから取り出さないと目的基板の裏面を触ることが出来ません
これが9MHzオシレータ基板です
まず、ここまで分解するのが大変・・・ここまでしないと直接基板裏に手が付けられません
その上、今回はテスターによる部品チェックでは異常は見つかりません
シャーシ下(底)面の様子
LPF部のシールドカバーは取り外して写しています
左下にトリマが4つ並んで見えますが、その下のシールド裏は、FIX-CH用クリスタルの指定席です
シャーシ下(底)面の様子/受信IF部のUP

オプションのフィルタ
・AM用クリスタルフィルタ
・FM用セラミックフィルタ
が、追加されています
内蔵スピーカーは、底板に取り付いています


オプションもフル実装?で、外観もまずまず良好だったのですが、さすがにご老体、色々問題がありました
USB/CWで受信できない(信号は受信するが音が出ない)
USB/AM/FMで送信できない
LSB/AM/FMの受信はできますし、CWでは送信できていますので、決定的なトラブルではなさそうですが・・・
周波数表示については、0〜500(500〜1000)の表示がずれています(VFO周波数ずれ)
 
テクニカル・マニュアルも入手出来ていたので、早速作業開始です
まず疑うは、キャリヤOSC/9MHz台のクリスタル発振です
案の定、9001.5KHzのクリスタルが発振していません
テスターによる部品チェックでは異常が見つかりません
オシレータ周波数調整用トリマのコールド側とグランド間にテスターリードを当てると9001.5KHzが発振します
こうなると疑うは、スイッチを担っているダイオード
まず、発振しないクリスタルに関わる1本を交換したところ、発振しなかった9001.5KHzが発振するようになりました
こうなると、現在は発振しているクリスタル(8998.5KHz、9000.7KHz)に関わるダイオード2本も、念のため交換です
この9001.5KHzクリスタルが正常に発振するようになって、全てのモードで送受信ができるようになりました
VFOの発振周波数については、マニュアルに従ってダイヤルを合わせたうえで発振周波数の調整を行いました
ダイヤルの直線性は、なかなか良好です

最後に測定結果(AC100V動作、DC13.8V動作とも同じ)

送信  CW/FM ともに、現状で12W強
    AMは、可変できるようフロント・パネルに、ツマミが配してあります
    SSBも、マイク端子から1KHzの信号を入れて12W強を確認

受信  ほぼほぼ先に記した定格通りです
    SSBにおいては、0.25μV信号ON/OFFで、定格をやや上回って、S/N13dbでした

現在市販の無線機と、大きく変わらない性能が期待できます(CW送信時には、サイドトーンが働きます)
 2022.04   JA4FUQ
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