展覧会案内・感想

2020年08月14日

 児島虎次郎 もうひとつの眼 没後90年記念
児島虎次郎 もうひとつの眼 没後90年記念 チラシ表

児島虎次郎 もうひとつの眼 没後90年記念 チラシ表
高梁市成羽美術館で 「没後90年記念 児島虎次郎 もうひとつの眼」展が開かれています。8月23日まで。

会期>2020年4月4日(土)−8月23日(日)
新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため、会期を延長しています。招待券は、8月23日(日)まで有効。開館時間>午前9時30分−午後5時(入館は午後4時30分まで)

延長された会期でしたが、それもあと残りわずかとなりました。暑さ厳しい中、でかけてきました。

駐車場がリニューアル中のようで、いつもと違う場所に車をとめて館の中に。大勢では無いけれど、寂しすぎるといった様子ではなくそれなりに観覧の方々もおみえでした。

児島虎次郎だけではなく、大原美術館で見たことのある絵の作者が写真に写っています。ほぼ100年前の姿。

当時がモノクロームの写真だったからこそ、同時代の油絵が持っていた輝きも見えてきます。感じた光を絵にする、その時々の感覚を定着させたいと思ったのだと思います。

誰もが容易にいつでもどこでも写真を撮ることができる現在、ビジュアルな存在に何を期待するのか、それともその他の多くのものと同様に消費し、何も特別なものではなく当たり前の存在なのか。

描く折、それなりに時間をかけて対象と向き合う時間の存在。この向き合い、描く時間の中にこそ、今、絵を描く意味を見つけられるのではないか。・・・と、そんなことを思うのです。