展覧会案内・感想

2020年09月26日

 名都美術館名品展 優艶なる日本画 
名都美術館名品展 優艶なる日本画 展ちらし表

名都美術館名品展 優艶なる日本画 展ちらし表
 笠岡市立竹喬美術館で  名都美術館名品展 優艶なる日本画 が開催されています(10月19日記事追記)。2020年年10月17日(土)〜12月13日(日)開館時間 9:30〜17:00 入館は16時30分まで 休館日:毎週月曜日(ただし、11月23日(月・祝)開館・24日(火)休館)

 愛知県にある名都美術館、林美術財団が運営しています(リーフレットより)。今回は、この館所蔵の近現代日本画コレクションによる名品展です。横山大観、橋本関雪、川合玉堂、東山魁夷、平山郁夫、チラシには鏑木清方の六曲一双屏風が紹介されています。よりすぐりの69点が展示とのことです。

 18日に行われる特別ギャラリートーク準備のために展示が終わってすぐの会場に入らせていただいたのが、16日金曜日の夕方でした。第一室から作品を拝見して、先に紹介した有名な方々の絵が中心というよりは、やはり「美人画」というテーマでお話したほうがよいと思い、紹介できる美人画の描き方に良い資料は無いかと探したところ、川合玉堂著「日本画實習法」(昭和二年発行)がありました。

川合玉堂著「日本画實習法」(昭和二年発行)
新しい日本画
このサイトトップ左端にある<日本画実習法>というリンクに本の内容口語要約に私の感想を加えたものをまとめてあります。見出しをクリックするとその項が見られます。


日本画を学ぶ方の資料になればと、約十年前にまとめた記事です。

その中の美人画の描き方についてを紹介しながら、ファッションについて<「アラマタ美術誌 荒俣宏 著>の話をしたり、近代の個性表現と美人画着物表現なんて話もしました。絵の具の塗り方、材料のこと、時代変化、また笠岡市立竹喬美術館が行ってきた大正期日本画の研究の面白さ、私にとっての意味などもお話しました。


以下、話した内容紹介です。
美人画に描かれた着物表現に見る日本の近代と伝統
材料・道具の使い方と日本の美意識
実際の絵(会場に展示の作品を示して)に見られる技法とその素材の活かし方について。
岡山県に西洋美術、実作で西洋の美学の歴史を紹介する大原美術館があり、また京都の日本画、国画創作協会研究を行ってきた笠岡市立竹喬美術館があることの素晴らしさについて。
アート生態系、伝統の存続について。

盛り沢山な内容となりました。
さて、どのように聞こえ、また思っていただけたか。

楽しんでいただけたとしたら幸いです。約70名の参加、聴講をいただきました。感謝しております。

10月19日(月)追記


■特別ギャラリートーク@
「日本画の技法に触れる」
講師:森山知己
日時:10月18日(日)13:30〜14:30

今回は会場でそれぞれの作品に用いられている材料や技法の話などさせていただきました。(終了しました。)
詳細は美術館
<笠岡市立竹喬美術館 電話 0865-63-3967>