展覧会案内・感想

2020年10月08日

 高田 明美展 Angel Touch
高田 明美展 Angel Touch展チラシ表

高田 明美展 Angel Touch展チラシ表
倉敷市立美術館で「高田 明美展 Angel Touch」が11月8日(日)まで開催中です。開館時間9時00分〜17時15分 入館は16時45分まで月曜日休館 

「アニメーション作品のキャラクターデザイン」というお仕事があることを今回始めて意識させてもらいました。それも原作マンガがあるものにも。
 アニメの中に登場する乗り物とかメカに関しては特別にそういったデザインを専門にされる方がいらっしゃる事は知っていましたが、登場するキャラクターについて、それも原作漫画を描かれた方とは別の方がされているなどとは考えてもいなかったのです。

 先日、アニメーションの先生が高校生に商用アニメーション制作の現場と仕事について紹介しているのを一緒に聞く機会があり、思いの外、細分化された仕事の集まりなのだと認識したばかりです。アニメーションを仕事にしたいと思っても、なかなか何を専門になどとかんがえるとそれはそれで大変そうに感じました。
 
 絵描きとして、この展覧会を拝見して何を思うかといえば、やはり自身の作風が出来ていく過程といいますか、スタイルといったものを追ったように思います。渡り廊下にあった制作風景の映像には技術、制作プロセスが映っており、つい見入ってしまいました。

 絵を見ながら、やはり「日本の形・表現」ということを感じました。また世界にこの日本アニメのスタイルが与えた影響も意識しました。


 絵柄の中には、私自身が実際に漫画を読んだり、アニメを見たものがありました。暈しや省略が加わったそれらは、一枚で成立するまさしく作品になっていました。とくに2010年代以降の形、表現の統一感を強く感じたように思います。