昨今の無線機は、知恵とか工夫とか言う言わば職人(経験)的な要素が排除され(必要なくなり)、それでもデジタル技術の進歩で、素晴らしい性能が得られるようになりました
70年代・・・40年前ですが、安価でシンプルな、それでも実用に耐える無線機が、多くの知恵と工夫で作られていたことが、本機を見るとよく分かります
ある意味、ものづくりの原点を見るようなところがあり、大変参考になります
いくらQRPで安価な無線機とはいえ、きちんと押さえるところは押さえてあります
また、回路・機構などに見る、いろんな工夫が興味深い・・・
40年経っても、元の動作をするところが素晴らしい!! |
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ケースは、こんなにもシンプル
上下左右・・・オシマイ!
上蓋についているスピーカー
わずかφ65のものですが、音圧も高く明瞭度も高い、ちょっとビックリでした
しかし、US諸氏は木目が好きですねぇ
ケース・シャーシはすべてアルミ、これもUSの特徴のひとつですね |
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これがフロントパネルの内部
スケールは、糸かけ
それも片側はゴム紐!です(カーソルから左に黒く見えている部分)
このダイヤルカーソル方式は、グッド・アイディア賞ものです
バンドスイッチは、ご覧のように器用に2つを連動させてあります
中央に横に白く2つ見えているものはダイヤル照明用ランプです
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μ同調構造の部分がVFOです
バンドごとに発信周波数が異なります
減速には、バーニア機構が採用されています
このVFO心臓部は、なんとアルミダイキャストの枠に収まっています
シャーシ類すべてアルミの採用と合わせ、高周波をより意識した作りになっています |
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シャーシ上部です
左端がスラグチューン(μ同調)方式のプリセレクタ 部
中央シールド部は、VFOの上部になります
バンドによっては、VFO周波数をここで2〜3倍に逓倍してあります(各バンドごとに発信周波数が異なります)
右寄り上に見えるHC−6/U水晶発振子4個で、9MHzフィルタを構成します
キャリアポイントとなる水晶発振子がその下に見えます
1個の水晶発振子で、USB/LSB/CWに(補正トリマ付き) |
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シャーシ下部です
VFO部左のバンドスイッチの左側にファイナルステージがあります
その左〜下
バンドスイッチの周辺に見えるトリマコンデンサの固まりは、各バンド同調用のものです
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スラグチューン(μ同調)方式のプリセレクタ部のアップ
コリンズ・八重洲無線で多く採用された方式と同じです
ここの調整は、要注意でした
アマチュア的にノイズ&パワー頼りで進めると、とんでもないところ?で送受する装置に変身します |
JA4FUQ |