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10数年ぶりに通電したら壊れた!
通電最初は、ポツッとかスピーカーが鳴っていたのですが、全くうんもすんも言わなくなりました
AFパワーアンプ終段Trがコンプリ2つともE−C間がショートしていました
当時の部品は、簡単に入手できません
eBayなどにはあったのですが、放熱器がカシメてあり、そのまま交換とはいきません 使えそうなTrを探しましたがジャンク箱からでてきません
送信はすれど、SSGの信号も全く受信できません
写真は、今回の修理(改造)で取り外した部品 |
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実用本位でIC化したのが、この写真です
結果は、極めて良好でした
色の白い基板が追加した1.1Wオーディオアンプ
スペーサを使って、2段に取り付けています
元のAF基板から最低の接続です
・送信時ミュート
・CW送信時のサイドトーン
・+/−電源
左下に見える半固定VRは、サイドトーン音量調整用です(底板に穴が開いていて、指で調整可能)
右に見える基板は、IFユニット |
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ゴム紐が伸び切って、ダイヤル・カーソルが正しく移動しません
ダイヤル・カーソルは、VFOダイヤル軸にダイヤル糸を巻き取るだけ・・・どうやって戻す? ゴム紐で引っ張って、です
金色に見えている部分が、交換したゴム紐です
バンド切替のSWの連動も紐かけです |
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特徴の一つは、VFOの使い方です
VFO自体は5〜7MHzを発振するPTOタイプ
VFO上蓋には、バンド毎に発振周波数調整用の穴が開けられています
その周波数の範囲と利用が特徴的で
各バンドごとに、発振周波数を切り替えて使用
詳しくは下段で |
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そのVFOの内部です
コリンズ・ドレーク同様のスラグチューン方式が採用されています
この写真では、上下方向に動きます
アルミダイキャストのフレームに、がっちり組まれています
バンド切替SWが組み入れられています |
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ユニット化された基板で構成されています
メインシャーシを間にしてピンソケット接続です
この外したコントロール・ユニットの下に今回問題を起こしたAF基板があります
そのAF基板は、長いビスでメインシャーシに取り付ける構造で、新たな基板の取付には不都合です |
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ご覧の様にスペーサを用意して、新しいAF基板の取付を可能にしました
見えている基板は、SSBジェネレータ・ユニット |
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RF同調部
VFO同様に、スラグチューン方式が採用されています (FT-101と同様)
長四角のアルミ板全体が上下に動き、取り付けられた5個のダスト・コアが上下します |
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RF同調機構部のシャーシ下側
トラッキング調整部です
上側3列の左右は、受信調整
真ん中が送信調整
下側は、送信ドライブ調整
いずれも上から3.5NHz帯→28MHz帯で
タイト・トリマが採用されています |
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送信ファイナル部は、こんなところに
アルミ板は、ヒートシンクです |
本機は、IFが9MHzのシングル・コンバージョン方式が採用されています
Mix一発でIF周波数に変換ができるよう、VFOの使い方に工夫があります
5.0〜7.0MHzの範囲を発振するVFOなのですが、バンドによって発振周波数が異なります
SWAN製品ではVFOは、変換のために高い周波数を一発で発振させています(スプリアス的には有利、ドリフトには問題がある)が、本機では逓倍によって必要な周波数を得ています
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VFO発振周波数 |
逓倍数 |
Mixへの出力 |
| 3.5MHz帯 |
6.25〜6.5MHz |
2 |
12.5〜13.0MHz |
| 7MHz帯 |
5.333〜5.5MHz |
3 |
16.0〜16.5MHz |
| 14MHz帯 |
5.0〜5.5MHz |
(なし) |
5.0〜5.5MHz |
| 21MHz帯 |
6.0〜6.25MHz |
2 |
12.0〜12.5MHz |
| 28MHz帯 |
6.333〜7.0MHz |
3 |
19.0〜21.0MHz |
3.5〜21MHz帯にあっては、ダイヤル1回転あたり、おおよそ15KHz
100KHz幅をバーニア機構で1/6に減速して、という使い方です(FT-101と同様)
28MHz帯にあっては、おおよそダイヤル8回転で500KHz、約65KHz/1回転です
スラグチューンのRF同調をきちんと取らないと、スプリアスに合わせてしまうことにも・・・
QRPだから出来た手法かもしれません(同じ機構のFT-101も同様の問題がある、現行電波法規定にマッチしない)
WWV(15MHz)受信で、ダイヤル周波数校正
21MHzバンドのみですが、RF同調ツマミで40〜80mの間でチューンを取ることで、
21.000=15.000MHzの周波数校正ができます
VFO基本発振周波数を使う・・・です
ダイヤル・リニアリティや周波数安定度なども、逓倍により影響を受けます
長時間のQSOでなければ、運用に実用上問題ない範囲かと思われます(周波数読み取りは5〜10KHzの幅というか誤差がある)
9MHz IF
クリスタル・フィルタは、4ポール構成で、
−6db帯域幅 2.4KHz
シェープ・ファクタは、1.7(6/50dB)という仕様です
AGCは、オーディオ検出型
Sメーター表示
15μV入力で、3.5/7MHz帯では、S8程度
14〜28MHz帯では、S9程度を示します
Sメータの振れについては、零点調整があるのみです
送信メーター表示
進行波と反射波を切り替えて表示できます
すなわち、SWR計内臓です
終段がトランジスタということもあり、移動時の仮設アンテナなどを意識したものと思われます
得られた結果です
ローバンドの結果が、ハイバンドに比べイマイチの結果でしたが、スペックはクリアしています
送信:2.5W以上 受信:0.5μV信号ON/OFFで、S/N10db以上
(14MHz帯以上の送信出力は、スペックよりはるかに大きい)
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送信出力 |
受信感度 信号のON/OFFのより
S/N10dbが得られる信号強度 |
| 3.5MHz帯 |
3W |
0.5μV |
| 7MHz帯 |
3W |
0.5μV |
| 14MHz帯 |
5W |
0.3μV |
| 21MHz帯 |
4.5W |
0.3μV |
| 28MHz帯 |
4W |
0.3μV |
DC12.5V動作時 50Ω負荷
送信時に流れる電流は、おおよそ1Aで、バンドごとに大差はありません
QRP運用に向けた、いろんな工夫のある極めてアマチュアライクなトランシーバだといえると思います |