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外ケースから出して、電源回りの最低のチェックを行った後、通電したら何やらモノが焼ける臭いがします
なんとバンドSWのウエハから小さな炎が見えます
慌てて消火しました
ベークライトが劣化/絶縁不良となって燃えたものと思われます(一部欠落、炭化))
送信ドライブ12BY7Aのプレート側です
関係して、RFCが損焼しています
RFCはともかく、ウエハについては交換しか解決策はありません
これで、本機で送信することは諦めました
(モノバンド送信対応は、やれば可能!) |
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シャーシ上面 フロント側より
非常にコンパクトにまとめられています
構造強化のためのシャフトが2本採用されています
固定CHのクリスタルを取り付けるLアングルも構造強化の役を担っています
この構造は、そのままFTDX100に引き継がれています
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シャーシ上面 リア側より
FTDX100には無いスタビロが見えます
器用に取り付けられてます
オリジナルか、後の改造かは??
いずれにしろ電源部の様子は少し異なります |
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シャーシ底面
ワイヤーハーネスを使って、整然と配線してあります
時間の経過の割には、全体的に保存状態は良いです
リレー他、接触不良の発生は、当然生じます |
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リアパネル
スピーカー出力は、懐かしいフィーダーコンセント
本体にスピーカーの内蔵はありません
DC-DCインバータ用TRのヒートシンクは見当たりません
リアパネルに直接取り付けることで放熱器として使用してあります
ファイナル部の強制空冷用FANオプションはありません
唯一見えるツマミは、AM送信時のパワー調整用
MICゲインは、基板下の半固定VRです! |
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本機は、上蓋が外れるという構造はありません
全てが全て、FTDX100につながる様子が良くわかります
完成形を目指した初回作品、という感じかもしれません
確か、1967年の発売
68年には、FTDX100の登場があったようですから、短期間の発売…きっと、多くの製品は出回っていないのではないかと思われます
実際に稼働をさせてみて、
AGCリリース時間は短いもので、SSB受信にはやや聞きづらい、時定数の切り替えがないことで仕方ないことでしょうが
また、非常に強力な信号に対しては、AGCだけでは追い付かず、手動によるRFゲイン調整が必要です
当時とすれば、こんなものです
今回、送信は諦めましたが、FTDX100では、本機にはパネルに用意のない、MICゲイン、キャリア(パワー)調整ツマミがフロントに用意され、リアには、VOX関係のつまみが用意されました
本機は、PTTのみの対応でVOXの内臓はなく、外部に用意して使用するように端子がリア・パネルに配してあります |
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受信アンテナ経路にあるトラップコイル
なぜかショート(ジャンプ配線)してあります
ショートを外すと
・7MHz帯でかなり感度低下
・3.5MHz帯で、少し感度が上昇します
このままにしておきましょう |
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BAND(MHz)
周波数 |
CW/SSB
RF信号のON/OFFで S/N10dbが得られる信号強度 |
3.6 |
1.5μV |
7.1 |
0.7μV |
14.2 |
0.5μV |
21.2 |
0.5μV |
28.6 |
0.5μV |
スペックは、1μV以下で、S/N10db です
Lowバンドに感度低下・・・FTDX100にも同様のことが起こります
要は、7MHz帯以下、特に3.5MHz帯に残留ノイズが多い、結果的にS/Nがとれない状況に思われます
実用に問題になることはないと思いますが
各バンドとも、40dbμで、おおよそS9を指示します
10mバンドですが、28.5〜29.0MHzの1バンドカバーです
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