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フロントパネル側よりシャーシ上面を見る
巾430mmと、結構大型です
そして、構成がユニット化されている様子が分かります |
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アナログ方式で、1KHz直読 誤差±1KHzという仕様
そのメインダイヤルです
一番外側のカーソルを動かして校正します
もっと大きな表示/ダイヤルにすれば良いと思いますが、なぜか小型のものを採用してあります
真ん中のスケールダイヤルを持って回せば、高速で?周波数移動できます(1回転100KHz)
メインダイヤル(ノブ)は、1/6に減速してあります
YAESU FT-101Sイメージです |
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パネルに3つある窓の左側の窓
プリセレクタダイヤルです
500KHzから30MHzの間を6バンドでカバーします
なかなかシャープな選択度です
ある面アバウトな周波数ダイヤルによるバンドの選択時に、このプリセレクターでノイズ最大点を探すことで、どこのバンドに合っているかが分かります
本機の現状・・・上限が30MHz帯まで伸びず、展開範囲が異なる=周波数ダイヤルの表示と一致しませんから、このプリセレクタの周波数表示は、下段の周波数ダイヤルの代わりになります
表示は、バンド;4−8MHzレンジ
7.150MHzの最大感度が得られる位置です |
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この周波数ダイヤルにある赤ランプが消えないと正しくLockされたことになりません
National HRO-500 と全く同じバンド選択方法です
周波数ダイヤルを回して、目的のバンド近辺で、このランプが消えるところを探すことになります
500KHz毎のマーカーの用意もあります(CAL) |
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シンセサイザの調整を試みるために、ここまで分解せざるを得ない羽目に
ここまでバラせば、お掃除はしっかりできます・・・
右端の大きなサブケースが、目的のシンセサイザ部です |
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取り外したフロントパネルです
VFO(メインダイヤル)部のダイヤル分解は難しかった・・・他人の考えた仕組みは分かりませんが、分かってしまえば、コロンブスのなんとかです
目盛りやカーソルの描かれた透明のシートですが、ここまでの接着の跡ほか、経年変化も含めダメージが大です |
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整然としたシャーシ上面です
電源部は非常にコンパクトというかほかに比べて貧弱に見えます
そのパワートランジスタの上にフィルタ部があります
左の一番大きなサブケースは、シンセサイザ部
中央は、VFO(PTO/スラグチューン方式です)
VFOの下は、DBM部、その右がHF-MIX部
右端は、9MHz-IF部、その左はPRI-MIX部 |
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左からAM用、SSB用で、AM用はオプションで追加されたもの
本来、SSB用の隣はRTTY用に1.5KHz巾のもの、そして一番右端にはCW用の500Hzフィルタが収まりますが、本機ではCWフィルタはシャーシ下側に600HZのフィルタが装着されていました(後述) |
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シャーシ上 RFプリセレクタ部
左に見えるVFOと同様に、μ同調方式が採用されています
見づらいですが、中央のシャフトを挟んだ下にRF初段Trが2個、ソケットに刺さっています
カスケード増幅回路が採用されています
この特性というか選択度の鋭さで、今どこの周波数を受信しているかはすぐに想像がつきます |
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シャーシ下の様子
右下の基板は、電源とオーディオ関係
その上にシンセサイザユニットが別ケースに収まって取り付いています
中央のシャフトは、IFフィルタ切替のもの
左中央の基板は、AGC/メーター関係
その上のサブケースは、RFチューン(プリセレクタ)部 |
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9MHz帯のクリスタルフィルタ装着部の真下
フィルタ切替SW部です
前オーナーの手で、YAESU FT-301用9MHz帯CWフィルタが装備されています
これで、AM用6KHz巾、SSB用2.4KHz巾に加え、CW用600Hzフィルタ装備です |
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このクラスの受信機によくあるパターン
メーターの機能に、信号強度以外に600Ωライン出力のレベル表示ができるようになっています
信号強度スケールは、DBです |
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古いギアですし、前オーナーの手も入っていますので、細かい点では色々問題を起こしていました
・電源
2回漏電ブレーカーが落ちました
モードSWでON−OFFできるはずの電源制御ができません
電源トランス一次側に入っているコンデンサが焼け焦げています
どう見ても変な電源コネクタ配線です(12P角型ジョンソンコネクタを使って、AC115/230V,DC18V運用ができるようになっている)
回路図にあるオリジナルの配線にすることで、モードSWの動作も正常になりましたし、漏電ブレーカーが落ちることもなくなりました
・BFO
フロントパネルに微調用VCの用意(±1KHz可変)があるのですが、USB側 基板からここに配線するハトメの半田が割れていました、当然目的のfにはなりません
改めてf調整しました
・IFTトランスの調整
基板の取り付けビスの緩みや調整などにより、BFO信号のAGCへの回り込みが発生
単純にIFT調整(ゲイン最大点を求める調整)を行ったところ、モード切替をLSB/USBにするとSメーターが大きく振れる現象が著しい状態が生じていました
取付ビスをしっかり締めこんで、IFTの調整・・・・ゲイン最大点(Sメータ最大点)ではなく、検波出力最大点に調整することで問題解決となりました |
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こちらが、今回一番の問題であるシンセサイザ部(フェーズロックオシレータ部)
サブケースを、ここまで取り出すのが大変だったし、ここから調整も大変そう
ここに見えている位相検出に向けたトランス2個(T702/703)の調整はシビアでした
小型真四角な基板に見えているクリスタルは、500KHzのものです |
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シンセサイザ部(フェーズロックオシレータ部)の調整について |