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HROが一目で分かる特徴的なダイヤル
PWダイヤルと呼ばれています
そして本機の特徴、Phase-Lockを使ったHFOの出力調整と連動したバンド表示
バンド表示は、縦方向に回転して表示します
動作には関係しませんが、プリ・セレクタ周波数表示板の一部が照明ランプに焼かれて黒ずんでいます
長い時間同じところを受信していたのでしょう
周波数表示板そのものも、熱で少し変形しています
写真は、7100KHz SSBを受信中です |
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PWダイヤル
分解中の一場面
アルミ・ダイキャストの採用で重厚です
メイン・ノブも重量があります
パネル刻印「500」の下に見える赤いボタン状のものは、Phese-Lockが外れた時に点灯するランプです |
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シャーシ上部写真
シールドケース2つの中身は、シンセサイザ関連です
シャーシが、鉄製と言うことで、どうしても劣化が目に付きます
レイアウトは、真空管式に近く、信号の流れが一目で分かる構成です
RFトランスや、Tr番号が刻印されています |
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VFOにおいては、リニアリティ調整用に外側にステーターが用意された独特のものが使用されています
見にくいですが、横向きVCの右端・・・VCフレームの外側にリニアリティ調整用ローターが用意されています
NCX-5のVFOにも同様のローターが用意されています
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トラッキングは全てバリコン連動です
バンド切替を含め、糸掛け/ギヤと、その駆動方法も色々メカの組み合わせです
シールドを止めているビスは、オリジナルではありません
本来、右に写っている、頭が六角のビスのはずです
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シャーシ底面
ご覧のように、配線は全て手組みで行われています
プリント基板の使用はありません
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リアから
真空管式のものを見ている感じがしますが、オール・ソリッド・ステートです
ソケットには、真空管に代わり?TRが刺さっています!
バンド表示は、バンド切替によって、違った表示位置を表に見せるような構造です
すなわち表示される場所が、バンドSWの位置毎に変わります
黒のドラム状のものが、バンドを表示する部分の内幕です
リアパネル(下段)
オシレータの出力は全て出してあります(RCA-R)
角型多極コンセントには、本機をリモコンで操作できる各種端子が用意されています
AC115/230V、DC12Vの切替SWや、VLFアンテナ接続端子(RCA-R/アップコンバージョン対象入力)も、メインのM-Rとは別に用意されています
AFについては、600Ωの平衡出力も持っています
AC接続コンセントは、昔のフィーダー・コンセントがそのまま使えました |
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実際に使用してみて
周波数安定度に大きな不安はありません、さすがです
ダイヤル・ロック・・・本当にメカでVFOの軸を掴むのですが、ちゃんと実用になります(しっかりした強度!)
読み取り精度も±0.5KHz以内に収まっています(アナログ・ダイヤルなのに凄い!)
なんとも落ち着いた受信音です、真空管式の受信機以上に、落ち着いて静かに聞こえます
大信号入力については、AGCだけでは頭が飽和する感がありますので、アッテネータの世話になります(−10、−20、−30dbと、3段階選択可能/AGCスイッチに連動と、発想がおもしろい/実用的!)
またフィルタに切れについて、最近のマシンには劣りますが、この緩いところが落ち着いて聞こえる音に繋がっているのかも知れません
ノッチ・フィルタ、パスバンド・チューンなど、混信除去機能もちゃんと機能します
バンドチェンジは、少々面倒です
大きく5つに分かれたバンドSWで選択、シンセサイザ・チューン・ツマミを回して、希望する周波数表示が現れるまで回す、そしてプリ・セレクタ・ツマミを回して感度(ノイズ)最高点に合わす(シンセサイザ・チューンと、プリ・セレクタのツマミ操作順は逆でもOK)
シンセサイザがLockしたかどうかは、ボコボコ音で判断できます(プリ・セレクタを合わせると聞こえます!)
ここからメインダイヤルの操作(選局)、となります
もちろん、あらかじめ合わせておいても良いです
忙しいバンド・チェンジには向いていません! |
周波数 |
AM
30% 1KHz 変調ON/OFFで
S/N10dbが得られる信号強度 |
ビート受信(CW/SSB)
RF信号のON/OFFで S/N10dbが得られる信号強度 |
250KHz |
75μV |
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500KHz |
75μV(VLFレンジ) |
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スペック |
25〜200μV/5〜500KHz |
−−− |
500KHz |
3μV |
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1.0MHz |
2.3μV |
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3.6MHz |
1.7μV |
0.7μV |
7.1MHz |
1.7μV |
0.8μV |
14.2MHz |
1.8μV |
0.8μV |
21.2MHz |
1.3μV |
0.5μV |
スペック |
2μV以下/0.5〜30MHz |
1μV以下/0.5〜30MHz |
適当な(サービス・マニュアル無視の独断!)調整の結果です
バンド上下で感度差を無くするためのトラッキング調整と、20MHz以上のハイバンドに関係する
シンセサイザ関係の調整を丁寧にしてやることで、ほとんどスペックどおりの動作を回復しそうです
とりあえず、7MHz帯 40μV入力で S9 に合わせて、今回の取り組みを終了としようと思います |