▼GPS搭載適法発信器 GLT-01 稼働開始 2012.11 |
GPSの利用
一般に利用が進みましたから、この便利な仕組みを野生動物に使わない手はない・・・とお考えの方も多いと思いますが、それは電気が潤沢で、空が開けている場所での利用について、とても便利だということです
機能面では、ロギングしてあとで回収・・・輸入品(回収用発信電波は、国内電波法に抵触/違法)で採用されている方法ですが、保護を中心とした目的にはこれで問題ないのでしょうが、獣害対策には直接役立ちません (彼らの行動域を知ることで獣害対策に活かせると言う側面はありますが、追い払い等には活用できません)
行動域調査にリアルタイム性は求められませんが、獣害対策においてはリアルタイム性が求められます
一方、GPS捕捉については、「みちびき」が3基稼働し、その機能全般を利用者に開放してくれれば、捕捉率の大幅な向上と合わせ、電池寿命を含め、かなり改善というかこの分野への実用に期待が持てますが、果たして三菱・国がそうするかどうかは分かりません
こんな環境下ですが、テレメトリ発信器の小型化とGPSの活用は、関係者にとって大きなテーマであることに間違いはなく、まずはGPS搭載国産適法第一号テレメトリ発信器(クマ・シカ用)をご紹介いたします
国産のGPS搭載テレメトリ発信器の歴史は始まったばかりです(2012.11)
火薬取締法・電波法 いずれも抵触しない・・・コンプライアンスに問題が無いGPS搭載テレメトリ発信器です
シカ/クマ用のGPS搭載テレメについては、常にバージョンアップ中ではありますが、商品化ができました
GPS搭載発信器 コントローラ(アンテナ・セット/アンテナ選択可) いずれも技適取得の適法品です |
電波探索について
常にコントローラとタブレットを持っていなくては、発信器の確認が出来ないでは不自由です
LR−03で、IDを含め、きちんと受信が出来ますので、受信機を1台ご用意いただくと、追跡が楽になります
日頃の状況(稼働)確認は、LR−03で行い、電波伝搬状況の良い時を見計らってデータ・ダウンロード、脱落指示の時にだけコントローラほかを使えば良いと言うことになります その場で、対象の位置を知りたいとなると、
1.発信機の電波が一定以上の強さで受信できるところまで近づく
2.コントローラとタブレットPCを持参
3.このリアルタイム位置情報取得操作により、発信器の電池の消耗が増える(残量が減る!)
これらの点を頭に置いておく必要があると思います
筐体の強度について
ツキノワグマに取り付けても壊れないように
どこまで強化すればいいのか???ということで、筐体は金属を採用
従いまして重量は700g程度あります
脱落機構
首輪の回収のために持たせてある機能です(ロギング・データの回収)
・製造番号が100未満のものは、電気式を採用 モーター+ウォームギアにより機能します
・製造番号が100以降のものは、非火薬による方式を採用
いずれにしましても、火薬類取扱法には抵触しません
海外製品の脱落機構に火薬を使ったモノは、国内では火薬類取扱法に抵触、保管すら出来ません
非火薬による脱落機構が用意できたことで、全体の小型化が可能になりました(GLT−02/03の登場へ) |
機器構成 |
GPS対応首輪 |
GLT−01 |
専用コントローラ |
GLR−01 |
受信アンテナ |
LA−03(LA−01後継)ほか、技適取得品 |
専用通信ソフト |
GL−COM |
操作端末 |
スマートフォン or タブレットPC(Android2.0以上) |
補助受信機 |
LR−03 ID識別可能 アンテナは、LA−03を共用 |
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GPS受信機&ロガー搭載
適法テレメトリ発信器 GLT−01
データの脱落回収はもちろん、専用コマンダーGLR−01を使用することで、電波を使ったダウンロードを可能とします
このコマンダーには、Bluetoothによりスマートフォンにデータを送るインターフェイスを有し、合わせてAndroidスマホで地図載せできるアプリを用意します
初版と言うことで、この先成長幅は大いにあると思います(逆に申せば、しばらくは混乱があります!)
詳細については、Mailなどでお問い合わせ下さい(火薬・火工品、消費電力・電池等々との戦いというか難問が続きます) |
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重量は、約650g(ベルト長で変化)
左写真は、シカ用 ベルト長50Cm(±10%可変)のもので、サル用LT−01と比べるとその大きさがお分かりいただけるかと思います
LT−01同様、通常のID送信を行い、
30分に1回の位置データ記録で、350日稼働
60分に1回の位置データ記録で、480日稼働
と計算されます(動作保証期間ではありません、念のため)
※ID受信には、LR−03が適応します
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受信データの取り出し、あるいは設定変更などは、USB接続により可能です
専用コマンダーがあれば、無線で同様のことが出来ます(この方が簡単!)
脱落動作は、事前登録スケジュール、専用コマンダーGLR−01からのコマンドによる手動、または電池寿命による自動となります
電池寿命による自動脱落の場合でも、脱落後約2週間、ID送信が行われます(この間に探索して回収することで、データの回収が図れます) |
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スマートフォンやタブレットPC(Android2.0以上)により簡単操作・ダウンロード
コントローラ GLR−01を介して、スマートフォンやタブレットPC(Android2.0以上)で発信器の設定および首輪内のGPSデータのダウンロードなどが簡単に出来ます
※専用の通信ソフトウェア GL−COMが必要です(Android2.0以上)
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詳細は、http://www.tracking21.jp/products/glt-01/ |
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運用イメージは、このように想定しています
片手でアンテナと受信機(コントローラ)を持てるように、ということで LA−01アンテナ(短縮型でコンパクト、かつ受信機も取り付けられるように)をご用意しました
(2013.06)
伸縮ポール、携帯バッグとセットです
探索に都合の良いように、F/B比(指向性)重視の設計です
※LA−01は、LA−03にモデルチェンジ(2017.05)
山中での取り回しの良さを最優先した設計です
より高感度を求める方には、アンテナが大形化することは致し方ありません
3素子〜5素子の八木アンテナのご用意が出来ます
あるシーンでの例ですが、
2素子八木 受信距離100〜150m の条件で
4素子八木では、200〜250m の距離で受信できました
4素子八木・・・左写真のようなイメージで(片手で持って)使えるような代物ではありません
肩に担いで使うようなイメージになります
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