このデザインは、多くの元ラジオ少年の方に見覚えがあるように思います
STAR(富士電機製作所)から発売されたSR-100あるいは、キットのS-100Kと同じデザイン、またその後グローン・キットとして(教材用として)並3からスーパー方式まで成長できるラジオ・キットとして販売されていたものと、ほぼほぼ同じデザインです
発売は、このS-119の方が早く、1959年
SR-100、S-100Kの発売は、1963年
USでの販売が一段落した後、国内に向けて販売した・・・すなわち、本機はSTARのOEMではないかと言われているようです
確かにデザインも、hallicraftersのイメージとは異なります
使用真空管の構成などは、異なりますが、動作の基本はいずれも5球スーパーです
トランス方式ながら、小型軽量…コンパクトな製品です |
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本機は、1959年に発売された民生用通信型受信機です
電源は、トランス方式ながら、
267 x 127 x 191mm 3.6Kg と、小型軽量です
BC帯から16.4MHzまで3バンドでカバーします
1:540KHz〜1640KHz
2:2MHz〜5.5MHz
3:6MHz〜16.4MHz
構成ですが、AFは複合管を使用し、3球ながら5球スーパー構成です
簡易型のBFOを内臓(CW対応)
IF増幅管のサプレッサ・グリッドを浮かすことで一種の自己発振をさせる方式で、CWは実用になりますが、SSBの復調には至りませんでした
余談ながら、ここを細かく調整できるようにしたSX-140では、RFゲイン調整と併用すること(検波入力を絞ること)で、SSBも復調が出来ました
本機は、全てMT管で
6BE6 ― 6BA6 ― 6CM8 の3球に、検波はダイオード、整流はセレン整流器です |
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シャーシ上面
整然とした配置です
真空管は、ご覧のように3本です
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シャーシ底面
右に配置されている電源部
ブロックコンデンサと整流用のセレン整流器は使用していません(ブロック・コンデンサは劣化が著しい)
新たにシリコン・ダイオードと縦型チューブラ・コンデンサで構成しています |
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シャーシ上面、リアパネル側です
BC帯用のバーアンテナが、取り付いています
AFトランスとIFTの間に見える真空管が、3極5極複合管の6CM8です
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リアパネルです
ACコードを通すブッシングが無くなっていたので、劣化の激しいACコードの交換に合わせ、ブッシングを取り付けました |
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底面はこんな様子
真空管のレイアウトが書かれています |
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