お知らせ 野生猿接近警戒システムの設置について |
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真庭地方振興局管内では、勝山町、落合町、美甘村、新庄村の4町村で6群の野生猿が確認され、人家周辺まで出没し、水稲、シイタケ、イモ類、野菜、果樹などの農林産物に多大な被害を与えている これらの被害を軽減するため、従来の単純な捕獲でなく、猿群の行動域を事前に把握し、住民による追い払いにより人と猿との生活圏に境界を設け、共存を図る新しい獣害対策を検討しており、この程、野生猿接近警戒システムを試験稼働する 1.野生猿接近警戒システムの設置 群にいる猿を檻により捕獲し、首に電波発信器を取り付け、再度山に戻す 電波発信器を取り付けた猿の群が集落から400m程度に接近すると、発信器からの微弱な電波を関知 して回転灯が点灯し、集落の住民に警戒を促す装置を、美甘村内3カ所に設置した 2.警戒システムの稼働試験 (1)日時 平成14年10月18日(金) 午後2時から (2)場所 真庭郡美甘村 (3)装置の概要 別紙 (4)その他 警戒システムが作動した場合は、住民が花火などで猿を威嚇し山に追い払う |
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野生猿接近警戒システム説明資料 | |
1.経緯 電波発信器を利用した野生猿行動域調査を行うため、平成12年から捕獲を試みてきた 平成14年に2頭の捕獲を行い、発信器を装着して行動域を調査している 集落への接近もこの調査で行うことが可能であり、事前に察知することで農作物への被害防止に 活用できると考えた 2.システム開発の経緯 電波を受信して猿の位置を確認するのであるが、受信機の操作や発信音の聞き取りには、やや熟練 を要する また、常時、受信状況の観察に集中している必要がある。 このため、集落に接近した猿の電波を高齢者でも容易に確認できるシステムを作成しようと考えた 3.開発のポイント (1)高齢者でも利用できるもの 受信機や周辺機器を制御箱の中に納め、利用者は、通電している事だけの確認でよい (2)近接情報を集落の住民が瞬時に共有できるもの 回転灯の点灯により近接を通知するため、複数の者が同時に戸外(田畑)にいて確認が可能 (3)確認できる範囲を広げる 送信側は、微弱な電波であるため、受信側に高性能なアンテナの採用や受信機を工夫することで、 受信範囲を広くする(4〜500m) 4.経費 約30万円/1カ所 【参考資料】 ◎平成13年度の猿による被害状況 被害額は、県全体:25,252千円 うち真庭振興局:9,300千円 水稲、野菜類(ダイコン、ハクサイ、キュウリ、トマト、ナス、トウモロコシ)、豆類(大豆、小豆) イモ類(サツマイモ、ジャガイモ)、シイタケ等に被害がある ◎真庭振興局管内の野生猿生息状況 6群、約280頭程度生息していると推測される |
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詳しくは、岡山県真庭地方振興局農林水産事業部 平松課長補佐(0867−44−3111EX267) または、岡山県真庭郡美甘村役場産業観光課 横山課長補佐(0867−56−2611) まで、お問い合わせ下さい |
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青電舎:担当 堀 |
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