8/6//2007 吉備雑感日記  
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体でつかまえている感覚

倉敷市立美術館での”クロスロード-共鳴する美術-”展が始まりました。
http://plus.harenet.ne.jp/~tomoki/image/newi/2007/071101/index.html

関連イベントとして7月28日には、◎ローカルとグローバルのあいだ-美術の現場から-と題したシンポジュームが美術館で開催されました。シンポジュームの内容ほか、いろいろとネタ?はあるのですが、まずは、私自身の展示されている絵についてすこし紹介します。(もちろん、山本さんほか、若い作家の方々の作品もたくさん展示されていますが、今回は私の展示室についての紹介です。)
 

美術館2階第二展示室入り口から見て左壁※画像をクリックすると大きく表示できます。
■ 美術館2階第二展示室入り口から見て左壁
※画像をクリックすると大きく表示できます。
 

■ 1986年制作の『水の記憶』が入ってすぐに展示されています。21年前の絵です・・。絵の具の使い方など、現在一般的に『日本画』として発表されている絵に一番近い絵の具の使い方、描き方かもわかりません。今回の中で一番古い絵が一番、今『日本画』と呼ばれているモノに近いかも・・・。大三島美術館に収蔵されています。

続いて牡丹が二点続きます。10号の掛け軸、20号の縦構図牡丹、どちらも個人の方が所蔵してくださっています。堅さもありますが、時間をさかのぼり始めた私自身の当時の思いがよみがえるようです。

一番右端は「月の語る夜」20号スクエアな画面です。堅い?牡丹から柔らかくなりたいと思い始めた頃です。


入って正面の壁
■ 入って正面の壁
 

■ 額装の「樹」、つづいて屏風作品です。夏と秋、そして冬、4曲一双「雪音」(徳島県立近代美術館蔵)です。それに続くのは滝が二題、それぞれ箱根の成川美術館蔵、個人蔵です。


入り口面
■ 入り口面
 

■ 『水の記憶』シリーズが並びます。群青のシリーズも最後に2点並んでいます。

アートガーデンで発表したときは絹枠張りだった作品も裏打ちパネルばりされると見え方もかわりますね。

最後の群青の作品は、描いている状況、アトリエで私が目にしている絹枠張りの状態です。回りの白い紙は、古い絹枠を少しだけ化粧しました。


私の展示コーナー出口より振り返った構図
■ 私の展示コーナー出口より振り返った構図
 

■ いろいろなところから絵を拝借し、集めていただきました。発表以来初めて再会する絵も多いです。

またフルカラーのカタログも作成していただきました。(販売されています。)巻末の学芸員さん(佐々木さん)の文章、よくまとめてくださったと感謝するばかりです。ありがとう。

カタログ制作途中にかかった佐々木さんとの電話での会話。

佐々木氏:「芸術新潮に書かれていた初個展のときの評に全てがありますね。」

・・・はたして何が書かれていたのか・・・。


今回のタイトルは、その評、文中よりもらいました。巡る時間を考える今日です。
 そういえば、初個展(1985)のおり、いろいろと掲載してもらった絵「波」、学芸員さんが捜してくださったのですが、見つかりませんでした。はたしてどこにあることやら・・・。
 

 


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