価値の在処
ここのところ毎日のように工場での減産の話や、工場そのものの閉鎖、人員の削減の話がニュースとなり、「100年に一度の経済危機」という話が実感になりつつある。その前はというと、食品偽装、環境問題の話が多かった。自給自足が出来ないならば、何らかの活動に参加して物々交換、もしくは現在の社会のありようをどこかで肯定して「お金」という存在と、うまくつき合う事を求められるように思う。
「絵なんか描いて何の役にたつの?」何らかの「役」が仕事としての存在となっているのだと思うのだけれど、今が変化の時と思う時、この「役」についても問い直しが始まっていることを思う。「絵を描く事」から「絵という物」そしてそれが移動することに「役」が生まれたりする。
人間が生きる時、まずは「食べる事」が求められる。食料を生産することは、なくてはならない仕事に違いない。これまでの経済の仕組みが当たり前に動くという前提のもとに、「お金」で食料を買える。
価値の在処が移動している。心引かれるもの、自分が興味のあることが、やはりこの時代に生まれたことと無関係ではいられないことを感じずにいられない。
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その想いは往々にして、「考えてどうなるものでも無い」という結論ともなんともつかない言葉と、不思議な縁によって生かされて来たという実感とがないまぜになった状態のまま、明日の不安を思いつつ、日常の生活の中に沈んでいきます。
後ろめたい想いとともに。