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MARANTZ CD-46修理
CDトランスポートキット
仮住まいで使っていたシステム
JBL D130−375−2405 スピーカーシステム WE437-350B(ESTi)-805(GE)Power Amp 6DJ8-6L6GC-811A Power Amp
2005/05/23
修理しただけでは面白くないので発振器の交換・電源の分離・トランスポート改造・DACとのシンクロまでやってしまい
ました。ここまでやってしまうとオリジナルとはちょっと違った音が聴けます。
CDシステム
2004/07/24
最初公開したときよりも内容が変わってしまったこともあって,この際CDシステムの紹介をニューリアルするこ
とにしました。
DAC部分に使用した主要パーツはCS−8412,SM−5843,BB−PCM1702となっています。
当初はIV変換に一般的なOPアンプを使っていましたが,今は金田式#168ラインアンプをトランスインピーダンス
アンプの構成にして使っています。
デジタル入力インターフェースはCS−8412(Cirrus Logic,inc.),ちょっと前までデジタル機器ではよく使われ
ておりスタンダードでした。DIP24Pであり自作には都合の良いICでしたが,その後の後続機CS−8414は
SOPになってしまいました。
デジタルフィルターはSM−5843でNPC(NIPPON PRECISION CIRCUITS,INC.)という日本のメーカーです。18/20
Bit8倍オーバーサンプリングの出力となっています。CDの信号は16Bitですからデジタルフィルター内で演算し
て18/20Bitに変換している分けです。
CS−8412もそうですが,ピンの接続を変えることでファンクションをいろいろ切り替えることができ,重宝しま
すが問題もあります。
DAC−ICはデジタルフィルターに合わせてBurr Brown20BitICのPCM1702です。このDACも御多分に
洩れず後続のPCM1704はSOPになってしまいました。
このDACはゼロクロス歪の低減をねらったアドバンスド・サイン・マグネチュード方式だそうです。従来のマルチビッ
ト方式のDACではゼロクロス歪の低減が難しかったそうですが,1702は原理的に発生しない仕組みを採用している
そうです。
以前のBurr BrownのDACにはIV変換OPアンプを内蔵したタイプも有ったようですが,このDACは電流出力
となっているので,IV変換回路を追加する必要があります。この方が玄人嗜好ですしIV変換回路の工夫もできるので
アマチュアには打って付けといえます。
IV変換には金田式完全対象回路を応用してデスクリートで作りました。
一般的には出力インピーダンスを下げる目的で出力回路にPNPとNPNのトランジスターを合わせてプシュプル
エミターフォロアーを構成しますが,この金田式完全対称回路は出力段が変わっていて,ここを同特性(NPN)の素子で
構成しています。
アナログフィルターはIV変換回路のNFBにコンデンサーを追加し40.8kHz(6db/oct)で高域減衰させ
ています。デジタルとアナログの関所ですからもっと急激な遮断特性とすべきところですが,これと言って特別なフィルタ
ーを追加していません。不具合は今のところありません。
電源は普通3端子レギュレータを使ってお気楽にやり過ごすこともできます。わたしの場合電源のレギュレーターを
デジタル部も含めすべてGOA時代に多用された金田式プシュプルレギュレーターで構成しました。
本来IV変換に使った#168ラインアンプはレギュレーターなしですが,このレギュレーターの採用は音質調整
を目的としています。
2004/01/09
また,製造修了になって補修部品のストックが底をつけば修理できなくなる懸念があります。それならばDACとCDトラ
ンスポートを分けて作ってしまい,消耗品が多いCDトランスポートは使えなくなったら買い替えすれば合理的と考えたか
らです。
トランスポート部はデジタル出力の付いているCDプレーヤを購入しようといろいろ探しましたが,目に適うものが有
りません。
ならば自作することになりますが,そんな物を扱っているところはほとんどなく,唯一あったのがプラクト・サウンド・
システムさんがステイン・ミュージックから輸入して販売しているCDM12デジタルアウトキットと,
ソフトンの扱っているフィリップスのプロ用ドライブを使ったModel3 CDプレーヤ/CDトランスポートぐらいでした。
ソフトンのModel3は,ほぼ完成した基板とCDドライブユニットおよびシャーシなどがセットとなったもので,それら
をシャーシに取り付けて少々配線をすればそこいらのオーディオショップで売っているCDトランスポートに引けを取ら
ない外観に仕上がりますが,自作派の私とっては少々物足りない内容に思えます。
それに比べCDM12は基盤・CDドライブユニット・電源トランスだけで後は何も付いていないので完成しても基板や
ドライブユニットがむき出しのままです。しかし,回路図が付属しており好きなように遊んでくださいと言わんばかりの
少々マニアックな構成です。
何よりもCDM12とModel3では3倍以上値段の開きがあり,私にとっては選択の余地が有りません,よってCDM12
の購入とあいなりました。
以前の記事はこちら
スピーカーはJBL_L-101に見えますが、箱はSINKOUSYA製です。JBLのオリジナルの方が良いに決まっ
ていますが、この箱には子供の落書きがたくさん書き込まれていたりします。オリジナルなどもったい
なくて。負け惜しみですね。(^_^;)前面のサランネットはパンチングメタルを付けて子供から守ってい
ます。写真ではよくわかりませんがぼこぼこになってます。
レシーバーとCDはナカミチです、ナカミチはつぶれてしまったみたいですね。この先アフターケアが
不安です。ときどきこのシステムへ6C33CBアンプを繋いで使っていました。
田舎の日本家屋ですが近所に民家がないので,大きな音を出しても迷惑になることはなく,遮音には
まったく気を使わなくても良い環境です。屋外で聞いているようなものです。
都会の人にはうらやましいことでしょうが,ただ家族にはぶつぶつ言われることもあります。(~_~;)
故宍戸氏設計のイントラ反転パワーアンプです,モノラル構成で作りました。オリジナルはステレ
オ構成です。モノラル構成で作ると電圧が高めに出ます。この電圧を調整するのに苦労しました。
また,電圧が700V以上あるので調整するときかなり気を使いました。感電
すると命にかかわることもあります。
直熱管らしい音質で高域が綺麗に出てきます。 また,大型管なのでダイナミックで低域が厚く感じ,
バランスは低域よりといったところでしょうか。主に女性ボーカルをこのアンプで聞いていますが,
ボーカルで大切な中音よりも低音のほうが強く出てくるので,すこし不満があります。コンデンサー
などのパーツで調整できる範囲だと思うので手を入れるつもりです。
このアンプは先輩のところに預かってもらっている,アルテック用に作ったものです。
中国製811Aを使ったイントラ反転パワーアンプです。回路は故宍戸氏のオリジナルとはかなり
違っています。811Aをイントラ反転で使う場合は安価なトランスのほうがバランスがよいらし
いので,タンゴの安価なトランスを使って作りました。電源トランスは手持ちの物を使ったため
容量不足でかなり熱くなります。このアンプはFMチューナーをつないでラジオがわりに聞いています。
肝心の音質ですが全帯域においてバランスが取れた音です。ただ,直熱管らしい高音がすこし少ない
ような気もします。とはいえ比較的安くできるので,おすすめのアンプといえます。
宍戸氏のアンプはオーディオ用には使わないような送信管を使ったアンプなので300Bや
845などを使った物より安価にできるのが特徴ですが,タンゴが廃業してしまったので,今となっては
作ることができなくなってしまいました。残念!(;_;)