SANWA STM-406 SVF-405
三和無線測器より、昭和33年(1958年)に発売された3.5〜28MHZ 5バンドの送信機です
テスターのSANWA(三和電気計器)と、たもとは同じそうです(ロゴが同じ)
当時 kitで、¥17,000という広告掲載がありました
当時のVFOが入手できたので、並べてみました(2024.04)

こちらは、KT-200(9R4J)DELICA VFO EXCITER と一緒に
当時、これだけメーカー製のギアを揃えるとしたら、それは大変なことだったと思われます

本製品が発売された1958年には、従来の1級・2級マチュア無線技士に加え、電信級・電話級という資格が誕生
旧2級の方は、5年間の移行期間内に電信の試験を受けることで、新2級に移行ができました(そのままでは、電話級へ移行)
新2級に全アマチュアバンドが解放され、電信級・電話級に21/28MHz帯が許可されたのは、1961年(昭和36年)のことです
1958年時点で、5バンドに対応…先を見た製品づくりということかと思います
入手した古い資料では、終段にかけるプレート電圧は600Vという記述がありましたので、当初の設計では旧2級、あるいは電信級・電話級向けではなかったのかもしれません
本機は、終段プレート電圧400Vとなっていて、いわゆる電信級・電話級向け10W機であろうと思われます
電源と変調回路を内蔵します
古い資料では、変調回路は 6BL8−12AU7−6V6プッシュプルとなっていますが、本機は 12AU7−12AU7−6V6プッシュプルという構成です

シャーシ上面です
中央の四角の物体は、変調トランスです

送信は、2ステージ
12BY7−807 です

整流管は、5Z3です
背面斜めから

アンテナ端子は、M型ではありません
807は、お決まり?の袴がはかせてあります

ユニークなのは、プレートRFC
ベーク棒を立てて、そこにグリッド側と同じRFCが縫い付けられています

パラ止め抵抗器には、L型抵抗器が使ってあります
  変調器側です

手前2本が、12AU7です
シャーシ下の様子
リレーが大きい!

CWは、この頃のご多分に漏れず、カソードキーイングです
AMは、プレート・スクリーン同時変調です

SVF-405 
一般的な糸掛けダイヤルですが、タッチは非常に良好です
ダイヤル糸の二重掛けのせいかな・・・
シャーシ上
VCの上に見える大きな円柱・・・DELICAの巨大IFTみたいに見えるものが発振コイルです
下の2本の真空管は、整流管と定電圧放電管
上の2本が発振とバッファ用のもの
奥左端のコイルは出力同調用で、リンクコイルにより取り出されています
糸掛けダイヤルは、二重に巻かれています
熱遮蔽板が取り付けられています
真空管の周りには、通気用の穴が開けられています
シールドされた発振コイルといい、この熱シールドといい、安定度を得るための努力がなされています
安物の水晶発振子より、安定度が良いと検査官に評されたという検査時のレポート記事を見たことがあります
シャーシ下
右上に見える同調VCは、その下のスナップ・スイッチと関係して、VFO出力を3.5MHz帯とするか、7MHz帯とするかの同調用です
送信機STM-406と並んだ様子を、背面から見ると
VFOにもKEY端子が用意されています


第二次大戦後、国内でアマチュア無線が再開されたのは1951年ですから、短い期間にアマチュア無線というものが、どんどん進化していったこの頃の様子が推測されます

入手した本機ですが、ホコリまみれで掃除が大変だったのですが、湿気は吸っておらず、結果として非常に保存状態の良いものでした
破損があったのは、FT-243クリスタルソケットのみ、手持ち品(中古!)で対応しました
ただACケーブルがなく、付いているコネクタは七星の2Pのようですので、同じ形状のものは見つからなったのですが、やはり七星の2Pプラグを手配しレセプタクルごと交換しました

あまりに程度が良かったので、今度はこの時代の受信機を探そう・・・ついそんな気になってKT-200/9R-4Jを入手しました(2021.04)
コネクタ、あるいはVFOの入手が出来たので、通電してみなくては・・・

2021.02   JA4FUQ
 2024.04 SVF-405 追記

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