4/6//2008 展覧会案内・感想  
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笠岡市立竹喬美術館 新収蔵 森谷南人子展

笠岡市立竹喬美術館で、新しく収蔵された森谷南人子の作品を中心にした展覧会が開かれています。初めて目にする作品が多くありました。
平成20年3月22日(土)〜4月20日(日)
開館時間 9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日  毎週月曜日

第一室には竹喬作品が並んでいます。今回の展示作品選択は柔らかさ、わかりやすさを主体としているように感じました。素直な気持ちで見ることが出来る作品群です。

階段を上っての第二室はスケッチを中心としての展示でした。一般的にスケッチと聞くと割と短時間でのそれをイメージすることが多いように思いますが、今回私が一番考えさせられたのは、竹喬のこのスケッチに費やしたであろう時間の長さでした。

新収蔵:森谷南人子展覧会チラシ
■ 新収蔵:森谷南人子展覧会チラシ
 

■ はたしてどのくらいの時間をそれらが(描かれるのに)必要としていたか。あきらかに根気よく時間をかけたそれらでした。

こうした時間の大切さを年々強く感じる今日この頃です。

さて、新館に並ぶ森谷南人子の作品群!。今見ても個性的に感じます。全て「まくり」(表装されず、本画のみ)の状態だったのだとか・・・新たに額装されたそれらはまた新しい輝きを発しているようでした。

このほか、笠岡のアーティスト作品なども並んでいました。

森谷の作品は、『日本画』の表現が、現在一般的に行われているやり方だけではないとあらためて感じさせてくれるものでした。帰り道、高速道路から見る風景はまさしく、竹喬や森谷の絵のそれでした。地域・風土が育てる価値観の存在、競争力のあり方でした。
 

 


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