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11/13//2013  材料技法

『古代文化財の謎をとく』―X線で見えてくる昔のこと―

■ 東京飯田橋にある東京理科大学近代科学資料館 で、非破壊X線分析による化学分析を利用した研究についての企画展が開かれています。2013年 11月5日(火) 〜 12月14日(土)。
中井 泉教授、同研究室の研究成果を展示されているそうで、ここ岡山のオリエント美術館との「古代ガラス」の調査研究も紹介されているそうです。
加えて急遽、一昨年の熱海MOA美術館所蔵の尾形光琳作 国宝紅白梅図屏風の科学調査についても展示する事となったそうで、私の手持ちの資料他、描法再現模写作成の様子なども展示されています。
 
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 描法再現に使用した金沢の中村さんに作っていただいた金箔、銀箔、膠、筆、箔挟み、硫黄、ミョウバンなどの実物展示の様子

紅白梅図再現のプロセスも画像で紹介しています。
※紹介画像は全てクリックすると少しだけですが大きく表示できます。

 
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 再現のプロセス展示とともに、小型ながら同材料、同手法を使った実物サンプルも展示しています。

 薄い金箔の輝き、銀箔硫化によるコントラストなど、小さな画面ですがご覧いただければ雰囲気だけは伝わると思われます。

 
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具体的な非破壊X線分析の紹介の例として構成された展示です

「物質には、物質の組成、性質、材料などの情報に加えて、その起源に関する情報も含まれている」(東京理科大学 近代科学資料館 ホームページより)

 
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パネル展示、映像、実物資料などを使って詳しく紹介されています。





東京理科大学 近代科学資料館 ホームページは以下リンクよりどうぞ
http://www.tus.ac.jp/info/setubi/museum/

 
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企画展示を近代科学資料館で高校生が見学する様子

※資料館より送っていただきました。