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12/21//2013  材料技法

墨運堂さんより猪の膠で作った墨が届きました!

■ 春、同シーズンの膠制作を打ち止めとしたあと、2012年11月・徳島県立近代美術館での「墨と紙が生み出す美の世界展」でいただいた御縁から、奈良・墨運堂の会長、松井重憲さんに「猪膠で墨を作って見ませんか?」という夢の様なお誘いをいただき、協力者の川上さんの頑張りでぎりぎり間に合わせ、お送りした猪膠が、とうとう完成した墨となって本日、届けられました。
 
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墨運堂、中山さんの録られた詳細なデータもつけられ、送られてきた梱包を開いたところです。鹿膠を使った試墨、牛膠を使った試墨、そして猪膠による試墨も添えられていました。

ご丁寧なお手紙には、やはり「脂肪が多い」とのこと。

送っていただいた墨は、吉備国際大学文化財学科の馬場先生、棚橋さんのグループ、倉敷芸術科学大学の日本画専攻グループ、ただいな協力をいただいている地元の川上さん、美術館関係者にそれぞれ分ける予定です。また一部は、今年度も行うことになりそうな・・・・膠作りワークショップでの水墨体験に使おうなどと今、考えているところです。

今後、それぞれの方々の使用感などもレポートしたいと思っています。

まずは、墨運堂株式会社様、会長の松井重憲様に感謝です。
本当にありがとうございました。(この場をかりて?ご報告かたがた、お礼まで)


 
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<< ヌートリアの皮 今年はこれ!!が新素材となります。
なかなか期待できそうな気配があるとは、川上さんの言葉より。

というわけで
今シーズンも皆様、よろしくお願い致します。