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2/10//2014  材料技法

岡山の膠作りワークショップ・2014

■ 岡山の膠作りワークショップ2014
期日  2014年3月16日(日曜日)  ※今回は1日のみ開催です。
時間  午前10時30分〜午後4時頃まで
場所  岡山県吉備中央町竹部

燃料代他として参加費 500円

     協力:吉備中央町有志の方々(原料・ヌートリア・猪皮の提供)
        吉備高原都市住民有志(ワークショップ準備他)
        倉敷芸術科学大学 吉備国際大学 有志の方々
        日本画研究会
 Special Thanks:川上一郎さん


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開催場所地図

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岡山方面からは国道53号・国立病院前から岡山空港に向かって県道72号線を走り、そのまま、吉備高原都市を目指してください。
同様、岡山インター利用の場合は、津山方面出口、吉備新線(県道72号)となります。

倉敷・倉敷インター方面からは、国道429号線を使って吉備高原都市方面へ
総社インターで降りられた場合は、足守>国道429号となります

高速道路直近出口は、賀陽インターとなりますが、県北方面からおいでで無い限り、総社インター・倉敷インター・岡山インター、それぞれから降りられ、その後一般道を使って来られても所要時間はそれほど変わりません。

吉備高原都市・<きびプラザ>を目指して来てください。きびプラザ前、入り口正面あたりに交番があり、この交番と消防署の間を通って現地に向かいます。

※開催が3月とはいえ、山はまだまだ冷え込みます。急な天候の変化、雪・凍結も考えられます。場合によっては、きびプラザ駐車場集合ということもあります。
当日リアルタイムの天候確認は、出発前に吉備高原都市ライブカメラをどうぞ。

http://www.kibicity.ne.jp/webcameras/hckibicity.html

期日  2014年3月16日(日曜日) ※今回は1日のみ開催です。
時間  午前10時30分〜午後4時頃まで
場所  岡山県吉備中央町竹部
燃料代他として参加費 500円

時間
予定
10時30分
10時45分〜

11時00分〜
開会の挨拶・日程・作業予定の説明
前日より煮だしたヌートリアによるニカワ液をバットに移し冷却。> ゼリー状態になることを確認します
事前に準備し、ゼリー状になったニカワを切り出し、その後の乾燥行程を紹介
二煎目の抽出を開始
昼食
猪鍋など
1時00分〜
4時00頃まで
水漬けによる皮の事前処理手法の紹介 毛の除去
膠原料として保存可能な乾燥保存の手法、実物の紹介
乾燥皮を切り分け、煮出し行程の開始
※昨年同様、猪の皮も準備しています
※実施日までに鹿皮が手に入れば、鹿皮の実験も行いたいと思っていますが・・・・
※1日のみの開催ですので、料理番組のようにそれぞれの段階での状態、実物を事前に用意することで、参加者にはそれぞれを実際に触って見ることが可能にする予定です。
※鶏見学・スケッチ・出来上がった膠を使った墨作りなど可能なタイミングで行う予定です。


場所 緯度34.8333118 経度133.767525
加賀郡吉備中央町のワークショップ開催場所をGoogle mapsで表示する

 
bin021002.jpg

川上さんが持っているのは、ヌートリアの皮を水漬け処理し、毛を除去した後、乾燥させて作った原料皮です。
このように乾燥させることで、膠原料の蓄積、保存を簡易にすることが出来ます。

ちなみに昨年参加された方なら覚えておいでと思われますが、原料を猪皮とした場合、毛の除去、脂肪の除去にかなりの時間、苦労を伴いました。しかし、ヌートリアは、事前に水漬けを行うことで、毛は簡単に抜け、また脂肪層も容易に分離することが出来たのです。

 
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ヌートリア膠サンプルがすでに出来上がっています。

今回は抽出温度を少し上げました。。
このように透明感が高い膠となっています。また柔軟性もあるようです。
ちなみに油脂分は、触ってみてあきらかに猪膠より少なくなったと感じられます。
また猪膠のおりに感じた獣臭はほとんど感じません。

 
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一匹の原料生皮(約250g)を乾燥処理することで乾燥皮(約110g)となりました。
それを切り刻んで3煎抽出を行ったところ、トータルで約25gのヌートリア膠を作ることが出来ました。

 

元々、獣害に苦しむ地域に住んでいたことと、ニカワ抽出が私の中で結びついて始まった企画です。地域にいらっしゃる川上さんという素晴らしい協力者のお陰でどうにか形になって来ました。
あくまで手作りの企画です。至らないこと、準備不足もあるかもわかりません。何事もおおらかな目で許していただけると幸いです。

見学希望、参加・体験希望、グループ・人数、参加時間などを前もってお知らせいただけると幸いです。またニカワを持ち帰りたいなど、ご希望なども事前に問い合わせいただけると幸いです。(森山 m.tomoki@gmail.com まで)

地域の方々の協力もあって、こころばかり、昼には猪鍋など用意してお迎えする予定です。準備の都合もあります、材料確保・参加人数確認のためにも早めにご連絡いただければ幸いです。

気がかりなのはただ一点! 冬・天候 凍結・雪。もし宿泊のご希望がありましたら、無料の山小屋(膠鍋の番、露天風呂温泉入浴がもれなくついてきます^^)で、もしくは吉備高原リゾートホテル(前もってご連絡いただけると、いくらか便宜をはかってもらえるかも。。。^^)もあります。

 
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鶏もいろいろ待ってます!!

「鹿皮なら持って行くぞ!」とか、

こんなのどうでしょう?新たな提案とか、

墨運堂さんに作っていただいた猪膠墨での試墨も行いたい・・・。

全てが実施出来るかどうか、時間の都合もあります。可能かどうかはわかりませんが、楽しくやりましょう。
差し入れ、お手伝いも期待しております。

連絡をお待ちしています(2014.2.10)