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10/14//2014  ○Web吉備悠久

熊山遺跡 赤磐市奥吉原

■ 2003年(平成15年)5月18日(日曜日)山陽新聞掲載の吉備悠久は、岡山県赤磐市奥吉原の熊山遺跡を訪ねる企画でした(取材・記事掲載時は、岡山県熊山町>2005年市町村合併により赤磐市奥吉原)。
 
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 古代ロマン、ミステリー好きの方なら知らぬ方はいないのではないかと思われる「熊山遺跡」。

 日本のピラミッドなどと呼ばれることもあるのだとか。訪れてみて、間近に感じるそれは、いかにも謎の遺跡というキャッチフレーズがピッタリとくる雰囲気がありました。

 もちろんメインの絵としたのはこの不思議な石積みでした。まさしく階段状ピラミッドのような姿です。この石積みは、頂上付近の岩盤を土台としてその上に積み上げられており、山の形、地形を利用した山全体、一体としての巨大な構造物となっているのです。
 

 
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 頂上へと向かう山道、巨大な杉の木と出会いました。取材時が春の終わりとあって、まだ肌寒く、赤い藪椿の花が目に止まったことも思い出されます。

 点景に取材をご一緒した紀田先生を加えました。杉の巨大さがはたして絵から伝わっているかどうか?。

 
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 遺跡の直ぐ側にあった熊野神社。本堂内部、覗きこんだ先、木で作られた牛が目に止まりました。造形としてとても興味深く感じたのです。

 取材・記事の掲載から10年以上が過ぎました。500メートルを少し越えた標高、あのおりトレッキングをされている方々とも多くスレ違いました。はたしてあの山の頂上は今どんな姿になっていることでしょう。あの時と変わらない不思議な空気を漂わす場、姿としてはたしてあるのでしょうか。

 以前、中央のテレビ番組でも取り上げられたこの場所。不思議スポットとして、はたしてまた脚光を浴びることがあるのかどうか。

 岡山での暮らしも長くなり、この場所近くに住む友人も出来ました。近々訪ねてみるのもよいかもと思う今日このごろです。

※ここで紹介している画像は、作家・紀田順一郎さんとの共著『吉備悠久』(山陽新聞社刊、2006)に収録されたものです。
以下URLは、紀田順一郎さんの「 熊山遺跡 (赤磐市奥吉原)」記事への直リンクです。 是非御覧ください。(URLをクリックすると、紀田順一郎さんのサイト記事が表示されます)
 
http://plus.harenet.ne.jp/~kida/topcontents/news/2014/101301/index.html