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6/24//2019  材料技法

第51回表具美術展 岡山県表具内装協会

■ 第51回表具美術展が6月21日(金)から23日(日)の日程で天神山文化プラザで開催されました。

岡山県表具内装協会さんの主催する恒例の催しです。今年は後楽園鶴鳴館から天神山文化プラザに会場を移して初めての展覧会でした。
昨年に引き続き、倉敷芸術科学大学デザイン芸術学科では、総合プロジェクト授業で屏風づくりを学んでいます。秋には倉敷屏風祭に出品予定です。今回、日本画ゼミ生によるコラボ屏風が出品されました。
 
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大学院生3名、学部4年生2名の合計5名の屏風、5点が出品されています。今回出品の屏風は、岡山県表具内装協会の皆さんに作っていただきました。
 

 
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4月13日に岡山県立美術館で開催された<江戸の奇跡 明治の輝き日本絵画の200年>に関連したワークショップ「若冲に倣う」で私が描いた伊藤若冲の「菊図」部分を軸装にして展示しました。

ワークショップの折、表具美術展で出品予定と予告していましたが、はたして何人の方が見てくださったことでしょう。

この表装は、美星の三宅さんによるものです。

黒い地の軸を背景に重ねる形で「菊図模写」が飾られています。
このような提案、やり方を用いれば、現代空間に軸装をもっと飾ることができるように思います。

このほか、私の作品で小村さんによる「朝顔」が展示されていました。錫箔の上に銀箔の砂子を撒いた地に琳派風の朝顔を描いたものです。

表具師の皆さん、学生と一緒に表装の可能性を今後も探し、提案していきたいと思っています。
 
※使用画像は、倉敷芸術科学大学の竹内さん撮影によるものです。