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3/15//2020  材料技法

鏡の松制作 その4

■ 骨描き、地塗り、下塗り、描き込み工程

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濃墨による骨描きを全体に行いました。
薄墨で葉脈、葉のセンターを入れています。

 
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硬さの違いを考慮しながら描きました。

 
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黄土に胡粉、それに墨を加えた具絵の具で地塗りを行いました。
材木の色に似せて、これからの作業の土台作りを行います。

木目の目止めにもなります。
また墨の骨描きの墨色を和らげる働きもあります。

 
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これから描く竹に下塗りを行います。
下塗りの基本は、対象の固有色である一番明度の高い絵の具を塗ること。同時に細かい絵の具であること。(粒子の一番小さなものから順に重ねます)したがって竹は緑ですから白緑(松葉緑青の白)を塗ります。
このおり、骨描きの線の上は塗らず、堀塗りとします。

 
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堀塗り、また絵の具の濃度により葉の厚み、硬さといった表現ができます。また線が形、前後関係を表してくれていることも見逃せません。

 
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上部の竹の葉も下塗りします。竹の重なり高さを圧迫感なく見せるため、意識的に描かない部分を作りました。
この部分には後で金箔を金砂子として撒く予定です。

 
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下塗りの終了。

竹の節の部分に胡粉を加えています。
胡粉を先に塗り、あとから白緑を乗せています。
胡粉をそのまま残すところも作っています。

 
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ガンボージ(藤黄)と棒藍を混ぜて、草の汁(緑色)を作りました。
塗るたびに作り、緑の多様性を確保します。

葉の中央の葉脈は堀塗りにしています。

 
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葉の前後関係、向きなども考慮しながら緑の濃度、また藍の加え方を調整しながら塗っています。

基本的には中央から外に向かっての片暈しを行うことで葉の柔らかさの表現としています。