森山知己ロゴ
2/13//2021  材料技法

「日本の画/岡山の画」ワークショップ

■ 岡山県立美術館の教育普及事業の一つ、じゅにあ・ミュージアム・Lab<2月>「日本の画/岡山の画」で「玉堂に倣う」水墨画ワークショップを行いました。
美術館では特別展「雪舟と玉堂-ふたりの里帰り」と題した大展覧会!中。です。国宝7点!凄い展覧会!!です。
 
bin021301.jpg

浦上玉堂の描いた「平遠奇峯図」を真似て描いてみる企画です。柔らかい筆を使い、紙の表面を感じながら描きました。「倣う」ことで水墨画を知るワークショップです。

墨について、水の使い方、筆の動かし方。
水墨画の描き方。参加者の集中力、素晴らしい時間となりました。

 
bin021302.jpg

指導補助には倉敷芸術科学大学の学生(日本画ゼミ生)があたりました。
画像は前日に大学で行った指導研修。実際に行うことでの発見があります。


またワークショップでは、岡山大学のグローバルディスカバリー専攻の学生さんも飛び入り参加しました。

 
bin021303.jpg

臨画で行う模写。玉堂が何を描いているかを想像しながら、筆の動かし方、墨色を工夫して描きます。

画像は墨の使い方、筆の使い方の指導の様子から。

 

くん炭と膠で作る岡山の墨づくりも行いました。

描いた模写に「辛丑倣玉堂筆意○○」とサインも描き入れました。最後は表具!、裏打ちキットをお土産に参加者の方々は帰られました。

楽しい時間になっていれば幸いです。お疲れさまでした。
お土産セットにあった作業マニュアル!役にたっていれば嬉しいです。

 
bin021304.jpg

特別展「雪舟と玉堂-ふたりの里帰り」展!。2月10日から3月14日まで、雪舟作、国宝の「山水長巻」全16メートルが全部一度に見えます。引きもあり、画面の色をこんなに感じたのは初めてです。(岡山での公開47年ぶりとか・・・)「慧可断臂図」、「秋冬山水図」、「倣夏珪山水図」。浦上玉堂の国宝、「東雲篩雪図」などに加えて重文もたくさんです。

水墨作品、こんな贅沢な展示。
加えて屏風作品も立派です。

東京でもしこの展覧会が行われたら・・・・きっと人の頭しか見えない?ぐらいいっぱいの人に埋め尽くされるのでは?の展覧会企画。確かに今日はコロナ禍ということもあってか、じっくりしっかり見ることができました。しかし、一日では足りない・・・・感じです。大おすすめの展覧会です。
 
本物を見るチャンス。今日のワークショップ参加者は、はたしてこの水墨画をどんなふうに見たことでしょう?。きっと体の感覚を伴った記憶になったのではないかと思うのです。
 

 
bin021401.jpg

RSKさんのご厚意で、お昼のほんの僅かな時間でしたが、スタッフはtenjin9能楽堂見学も出来ました。檜の香り、天然緑青、群青の色、大きさ。こちらも喜んでもらえたとしたら嬉しい限りです。