昨年の暮、今治市大三島美術館と玉川近代美術の2つの美術館を会場に行われた「Power of Art from SETOUCHI」展で出品した「花卉草木格天井屏風」です。 描いたあと、冬は零下10度近くまで下がり、夏は40度と言わないまでもかなり暑くなる実際の環境に置かれていました。生きている木材、脂が出てきたりして剥落も部分的に見えたことから分解し修復を行いながら、残りの絵を描き加えることにしたのです。この作業を、それなりに経験を積んできた研究生と一緒に行うことで作業や、技術の一部が継承できたらと考えています。私と約40年歳の違う世代です。今後の維持、修復といったことにも役立てばと思うところです。