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シャーシ上面
プリント基板が採用されています
キットとしては、ずいぶんな進化でしょう
プリント基板が採用されていますが、信号の流れというか、真空管の配置は先代の9R-59と全く同じで、設計的にも、9R-59をそのまま引き継いだ感があります
真空管はすべてMT管です
9R-59では、整流管はGT管(59Dは、シリコン整流器)
Qマルチが廃止され(選択度の向上はメカフィルに振って)、プロダクト検波を採用
結果、真空管は9本から8本に減っています |
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プリント基板部のアップです
IF〜AFまでがその対象です
手前がIF部
東光のメカニカルフィルタが採用されています
奥が検波〜AF出力です
プロダクト検波、BFO、AFアンプの順です
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シャーシ下の様子です
中央にはコイルパックが鎮座しています
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プリコン SM-5D |
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プリアンプ+クリスタルコンバータとして動作する製品です
IFが455KHzのシングルスーパーヘテロダイン方式で、14MHz帯以上のハイバンドを受信することは、かなり厳しいことで、本機の採用で、ダブルスーパーヘテロダインとなることにより、状況は劇的に変化します
クリスタルコンバータの、クリスタル発振をさせなければ、すなわち周波数変換をしなければ、単なるプリアンプ・・・こういう設計です
ミキサー出力〜バッファアンプに、同調回路はありません
言い方を変えると、簡易なRF設計です
当然ながら「すっぽ抜け」等、問題はあります |
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シャーシ上面
極めてシンプルです
RFアンプ 6BA6
MIX/OSC 6BL8
バッファアンプ 6BA6
コンバート対象は、7〜28MHzの4バンドです
この点が、SM-5との違いです(SM-5は、14〜28MHzの3バンドです)
プリセレクタとしては、3.5〜28MHz帯の5バンド全てに対応します(SM-5も同じ) |
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この頃は、+B電圧をSWで切替するのは当たり前の設計で、本機の場合 コンバータとプリアンプとに切り替えがそのようになっています
何が起きるか・・・ロータリーSWの接点が焼けて(溶けて)接触不良が発生します(本機もそういう状態に陥っていました/もちろん修復しました)
スタンバイ操作も、リレーで+B電圧の入り切りというのが普通に行われていた時代です |
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電源トランスはシールドしてあります
トランスのコスト減策かな、です |
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底面です
お決まりの調整穴が用意してあります
RF回路は、ちゃんとシールドした後でないと、きちんとした調整はできません
言い方を変えると、ケースに収めないと満足なシールドが得られない構造ということです |
プリコン単体の性能
9R-59/59Dあたりと組み合すには、良さそうです(もともと、そういう目的の商品)
が、ちょっとまともというか上位の受信機と組みわせると、増幅はするがノイズも信号に負けず増えることで、S/Nの低下・・・Sメータの振れは大きくなるが、感度は全く上がらない、むしろ聴感上の明瞭度は落ちる、という結果になります
同じ時期の同社SSB用受信機JR-500Sと組み合せても、このことがよく分かります
余談ながら、このSM-5Dに表記のある周波数単位は、MCです |
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9R-59Dと59DSの違い
真空管8球と、整流も含め7ダイオードと全く同じ構成です
発売時期は、59Dが1966年4月、59DSが1969年11月となっていました
正価は、¥19,900と、¥22,800です
回路図を見比べても、ヒューズが1Aから2Aに変わったくらい(消費電力45Wは同じ)で、あとは全く同じに見えます
パーツNo.も同じ・・・細かく言えば、シリコンダイオードの型式が変わっているくらい
あっ、周波数表示が、MCからMHzに変わっていました!! |