DRAKE T-4XC
DRAKEの管球式送信機の最終モデルです
この前に T-4 T-4X T-4XB そして本モデルという流れでした
R-4Cという受信機が同世代の受信機です
多分ですが、1973年の発売です
発売当初の価格は、$529だったと思います
1.8〜30MHz(2.3〜3MHz、5〜6MHz、10.5〜12MHzを除く)をカバーする、SSB、CW、AM出力100Wの送信機です
USB/LSBのモード切替は、フィルタの切り替え・・・キャリア発振は一つで、周波数読み取りもひとつのカーソルでというDRAKEのポリシーは変わりません
ファイナル管は、6JB6ですし、PTO素子がFETに変わったくらいで、T-4以降大きくは変化していません
「Cシリーズ」にあっては、メイン・ダイヤルが大きく変化・・・本モデルでは、メインダイヤルにて1KHz直読となりました
操作性の向上
ファイナル調整時、メーター出力表示切替をLOAD-VCツマミを押すことで可能とし、プレート・ロードの両方の操作が両手で行える・・・出力表示を見ながら同時に行えるようになりました
サイズは、275W 140H 295D 
重量は、約6.6Kg 
電源の内臓もないせいもあって、小型軽量です
終段は、DRAKE共通の6JB6が2本 650Vをかけて、入力200W PEPを得ています
AMも共通のキャリア・コントロール変調です
リアパネルの様子

極めてシンプルそのものです

電源部は内蔵しません
専用外部電源AC-4(MS-4に内蔵)、R-4Cと
シャーシ上面を真上から
「Bシリーズ」まで続いた、銅メッキのシャーシではなくなっています
シャーシ上面をリア側から見たもの
終段管の片側にクラックが入っていたので、2本とも交換です
シャーシ上面をフロント側から
シャーシ底面です
バンド切替SW
ベベルギアを使って90度ひねってあります
左は、ヘテロダインオシレータ、プリミックス部です
右上は、終段部
改めて終段部
新しい真空管(6JB6)に入れ替えました
DRAKE「あるある」
フロントパネルをフロントシャーシに取り付けるビスのスペーサ
良く抜け落ちています(劣化してボロボロのケースも)
ナイロンナットを「やすり」で削って対処しました
本機のトラブル
・バンドSWの固着に近い状態
・ドライブ調整機構のこれまた固着に近い状態
・VFOダイヤルのこちらはスリップ
・終段管2本のうちの1本不良(クラックが入っていた)
など、機械的なトラブル対応が必要でした
現時点ではまだ、通電には至っていません
そもそも、T-4X 送信機の破損SWの部品取りにと思って入手したのですが、良く調べていなかったせいで、入手してから接点数が異なることに気づきました(お粗末!)
部品取り…しばらく前に、安価な程度の良くないものを入手していたのですが、つい実物を触ると気になることには対処、これがまた「槌より柄の方が重い話」になってしまい、結果としてR-4Cという受信機まで入手してしまうことになりました
問題の T-4X はどうする?
同じ T-4X を入手しました
2個1作戦の開始です(どこぞの中古車のような・・・)
一体何をしているのか、状態です
2023.10  JA4FUQ

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