DRAKE R-4C | |||
DRAKEの管球式受信機の最終モデルです この前に R-4 R-4A R-4B そして本モデルという流れでした T-4XCという送信機が同世代の送信機です 多分ですが、1973年の発売です 発売当初の価格は、$499だったと思います |
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1.5〜30MHz(5〜6MHzを除く)をカバーする、SSB、CW、AM対応の受信機です 「Cシリーズ」にあっては、従来の受信機と比べメイン・ダイヤルが大きく変化・・・本シリーズ・モデルでは、メイン・ダイヤルにて1KHz直読となりました クリスタル・フィルタと、半導体の採用が進みました |
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サイズは、273W 140H 295D 重量は、約7.7Kg 小型軽量です
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本機の構成 高1中3のダブル・スーパー・ヘテロダイン方式(途中3回、周波数変換されますが、IFとしては2段です) まずPri-Mix方式により、5645KHzの1st-IFに変換 ここにルーフィング・フィルタ(4ポール 帯域巾:8KHz)が用意してあります ここで1段増幅したのち、SSB/CWにおいては、BFO:50KHzとMixし、5695KHz 8ポール・フィルタへ ここを通過した後、ヘテロダイン・クリスタルで、2nd-IF 50KHzに変換 ここにノッチフィルタの用意があります そして2段増幅して、検波となります BFO周波数可変に応じ、先に通ったフィルタの位置を見かけ上可変したパス・バンド・チューニング機能が働きます(Collins 75-A4 では、メカ式で同じ機能を得ています) AMについては、、5645KHzそのまま、もしくはオプションの5645KHzクリスタルフィルタ(帯域幅6KHz)を通過し、ヘテロダイン・クリスタルで、2nd-IF 50KHzに変換され、増幅後検波となります 以上のように、AMとSSB/CWでは、クリスタル・フィルタの周波数が異なります なかなか面白いというか、よく考えられた構成がとってあります ルーフィング・フィルタの採用もあり、またオプション類も豊富で、実用的な受信機として、その性能には定評があります 真空管6球、TR/FETが、15個、ICが1個(キャリブレータ分周用)、ダイオード17本により構成されています |
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T-4XC、外部電源AC-4(MS-4に内蔵)と | |||
シャーシ上面を真上から オプションのノイズブランカー、クリスタル・フィルタは、未装着です(デフォルトのまま) |
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シャーシ上面をリア側から見たもの | |||
シャーシ上面をフロント側から見たもの 見えているフィルタは、5645KHzのルーフィング・フィルタです その上に見えるクリスタルは、2nd-IF 50KHzに変換するもの RF同調は、μ同調方式です PTO(VFO)の上に見えるクリスタルは100KHz、小基板は25KHzマーカー・ユニットです |
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シャーシ上面 向かって左サイドです オプションバンド切替SWのシャフトがシャーシに並行ではありません 思わずWebで写真を探しました 国産品なら、こんな作り方にはならない? |
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シャーシ上面 向かって右サイドです オプションのノイズブランカーは、空席です |
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シャーシ底面です 中央上に見えるVCは、50KHz BFOの周波数可変用のものです |
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シャーシ底面 電源部の平滑コンデンサは、交換してあります |
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シャーシ底面 角度を変えて 左に見えるクリスタル・フィルタは、標準装備の 5695KHz SSB用フィルタです 余談ですが、オプション・フィルタを追加しない場合、AMは8KHz巾のルーフィング・フィルタがその帯域幅を決めています |
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受信バンド増設 27.0 − 27.5MHz 28.0 − 28.5MHz 2つのクリスタルが装着されています |
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清掃とメカ的な補修、そして大まかなチェックのみで、細かい調整までは手が回っていません メイン・ダイヤルのスリップとダイヤル・スケールの誤差(位置)が、ちょっと気になります(要調整) |
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そもそも、T-4X 送信機の破損SWの部品取りにと思って入手した T-4XC 、良く調べていなかったせいで、入手してから接点数が異なることに気づきました(お粗末!) 仕方ないので?、本機を入手しました 一体何をしているのか、状態です |
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2023.10 JA4FUQ |
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