Drake TR−7
こちらの博物館初登場・・・Drakeギアです
Collins Drake と言う有名どころをあえて取り上げる必要はないと言う判断でおりましたが、思いがけず?Collins製品が登場しましたので、こちらも登場させることにしました
Drakeとして高名な4シリーズではなく、7シリーズです

取り組み初期の、メインダイヤルあるいはメーターのバックライト
青パワーLEDを採用して、そのハイパワー過ぎに弱っていました(下段ラインアップ写真参照)
しばらくぶりにそのことを思い出して、改めて照明を見直しました(2024.09.30)
最近では当たり前になっていますが(もっとも昨今は、DSP処理の普及などにより、ダウンコンバージョンが見直されているようにも思いますが)、中間周波数を一度高い周波数に持ち上げてから処理する、いわゆるアップコンバージョン・タイプとしては、きっとアマチュア無線機器としては最初のものだったと思います(確か1977年の発売)
1.5MHz〜30MHz帯をカバーし、USB、LSB、CW、RTTY、AMの運用(ゼネカバ受信とアマチュアバンドにおいて、SSB/CW最大入力250Wの送信)が出来ます(拡張ボード/オプションでMARS・WARC対応も可能)
48MHzという第一中間周波数をもち、QRM対策としてパスバンドチューニングの機能を内蔵します
また、DBMを多用し、トップミキサ(RF増幅なし)の採用ということで設計され、また送信部も全てトランジスタ化された、当時としては最新の技術を搭載した無線機と言えます
構造については、4シリーズとは異なり、硬質アルミのシャーシ・ケースが採用され、プリント基板もエポキシの両面基板が採用されています
コンパクトな作りというのは、4シリーズと同じDrakeのDNAです
小型軽量の本体ですが、純正電源のPS−7は、アホくらい重いです(いえ、しっかりしたものです)

外部スピーカー MS7 下段でご紹介の WH7 と一緒に


ケースから取り出した(カバーを外した)本体
青パワーLEDの照明が目立ちます
メインのマザーボードには、1979年4月の検査印が押されてある6000番台のもので(もう35年も前の製品ということ)、TR−7後期の製品かと思われます
送信プリドライバ、ノイズ・ブランカーの各ユニットは、Late Versionで、IF/AFユニットは、Ver1です
標準の2.3KHzのものに加え、オプションの6KHz 1.8KHz 500Hz の計4本のフィルタと、ノイズ・ブランカーが実装されていました
もしかしたら、これらが標準装備化されたTR−7Aの登場を臭わす状況があった頃のものかも知れません
また、周波数拡張用ボードAUX−7も内蔵されていました(WARCバンドも設定が可能
長年使われていなかったもののようで、それなりに手を入れる必要がありましたが、その後はご機嫌で動いてくれています
セラミックコンデンサのリーク(数kΩ)など、普段は考えられないような問題もありましたが、PTO(VFO)は今ままで見た中でもっとも安定と思われるくらいドリフトの少ないものでした
アナログダイヤル部ですが、本来ブルーのフィルムもすっかり色落ちしていましたので、ここは今風に青のパワーLEDを使った照明に交換することにしました
そのパワーLEDの眩しさは半端でなく、いつか対応と思いつつもそのままに
HeathKit HW-8対応で、LEDを吟味したおまけで、本機もまじめに取り組むことにしました
ずいぶん落ち着いた雰囲気になりました(2024.09.30)
メーターについては、X−Lockの動作表示をするためにメーターフェイスを黒にして、2色LEDで照らす場所を作り、こちらも青のパワーLEDで奥から照らすことにしました(針が赤のままで少し見づらいが、そこは我慢!)
メーター左横の●のところをバックから赤/青の2色LEDで透過照明としました
当初のあまりに眩しい青パワーLEDは止めて、白のLEDに交換しました
メーターフェイスを「黒」にしたこともあって、落ち着いた雰囲気になりました(2024.09.30)
周辺装置のひとつ、通過型電力計/SWR計 WH-7
ラインアップのオプション
WH-7 通過型電力形/SWR計です

20/200/2Kwの3レンジ
こちらは、背面からの様子

検知部は、セパレートで離して利用することもできます
清掃・点検のためにバラバラにしました

金属すべてがアルミ製というところが、USライクです
したがって時間が経過しても、さびなどの劣化は最小に
低ドリフトとは言っても、アナログVFOですから、ここは例によってX−Lockの世話になるべく、GBにユニットを手配しました(手持ちが無くなりました)
X−Lock組み込みも含め、今回の取り組みについては「TR−7詳細」の中でご紹介します
X−Lock・・・反応も早く、動作も安定で病みつきになってしまいます
余談ながら、R.L.Drake社は、RFフィルターを中心としたビジネスで1943年に設立され、今でも存在しますが、R−8シリーズ受信機を最後に無線関係は2005年で取りやめ、現在はケーブルテレビ機材を中心としたビジネスを行っています
2014.08  JA4FUQ
X−Lock:その後
古いマシンが増えつつあるため少々まとめ買いをしました!
本機への組み込みは、極めて簡単・・・RIT回路を内蔵してあるためVFO回路に結線する必要もないし、マザーボードに必要な信号が全てあるため配線そのものがとても楽です
取り付けに少々工夫が必要なだけです(詳しくは「TR−7詳細」で)
ちょっと気になるのは、その動作表示LEDの点灯状態・・・・メーター・フェイスにちょっと厚手のホワイト・ラベルを使ったため、表示LEDの点灯がイマイチ分かりづらい・・・
高輝度LEDに交換して様子を見たところ、識別には十分と言うことで、本件は一旦終了としました(眩しさ問題が残る)
2015.01
WH-7追記 2019.10
照明ランプ交換 2024.09.30

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