「サル被害」 目から鱗なお話
=ニホンザルの生態、及び 関わり編=
これは、私など素人がお聞きすると、目から鱗なお話です
ご専門の方は、もしかしたら当たり前のお話しなのかも知れません
素人が、ここ数年経験したことで、感覚的にはやはり・・・という気がします
が、一般に聞かされていたお話とは、かなり違っていると言う点で、目から鱗なお話しです
    
元々サルは、平地に暮らしていた
サル=お山、と思っていました
確かに伺った先で、集落の周りにサルが出没し、山の上の方には来ない(民家の近くで被害が生じて、山の上では被害が出ない)というお話を聞いたことを思い出しました
だから、平地に降りてくるんだ!!
サルには、農作物に手を出す必然性はない
そこに農作物があるから来る・・・、あの耕作地に行かなければいけないと言う必然性は持っていないそうです
通りがかりに、実を付けているものがあって、そこに人がいなければやってくる・・・
あるいは、後述しますが、一人ザル(離れザル)、あるいは若いサルたちが好奇心や攻撃心(ストレス発散も)を持ってやってくると言うことは良くあるパターンだそうです
初めての遭遇
初めての場所では、餌をとる以外に色んなお試しをするそうです
作物を引き抜いてみたり、柵を壊してみたり・・・農家の方は、サルが遊ぶ、とか表現されていました
子どものいたずらもそうですね
どこまでやっても叱られないか大人の顔色を見ながらやってますものね
初めてやってきたツバメの夫婦も、巣作りの前には、数日間様子をみてました
群れの移動では、急カーブは切れない
移動コース
一定距離以上離れたところでコースを決めないと、幅を持って移動する
例えば、山際の耕作地・・・・群れが近づいてきて、その直前で何か手を打っても、大きな動きとして急には止まれない・・・オーバーランして姿を見せる・・・車みたい!!
もしか、慣性があるのかな!?
ある一定以上離れた位置でコースを決めれば、オーバーランして山際の耕作地に出てくることはないそうです
役所の対応も、急には方針は変えられない
獣害対策は、自治体が窓口で行われているのが実体
過去を否定しないそのオペレーションから、なかなか方針が変えられない
例えば、後述の駆除が被害を増やす結果が出ると分かっていても、その方針はやめられない・・・
従来通りの予算が付いているから・・・
既得権のようなものがその周囲に存在する・・・
力で押せば、力で返してくる
力ずくで追いやることばかりをすると、相手も意地になってそこを出て行かない
力には力で対応・・・という行動があるそうです
山深く追ったり、殺害などがあったときにみられる行動だそうです
この場合、そのストレスから、作物を抜いたり、倒したり、必ずしも食うためでないことをする(いわゆる、荒れる!)そうです → 被害の増大パターン
人間社会にも、闘争・戦争がありますが、これも思えばご同様のようです
駆除対象と保護対象の区別は付けられない
どうも人間とは勝手なことを考えるようです
人に害を及ぼさない群れは保護し、人に害を与える群れは駆除の対象にする
なにやら評価基準があるそうです
実際は、人里で悪さをする・・・すなわち駆除対象の評価が付いた同じサルが、あるところでは人から餌をもらうほど人慣れしている・・・など、やはり複数の人格(猿格?)を持ち合わせているそうです
駆除(殺害)は結果として被害を増やす
駆除・・・どうしても大柄のサル、すなわち年長者が狙われます
自然の中における生活の知恵を身につけたサルを殺害することで、知恵を身につけていない若いサルたちが、どうして良いか分からない中で人里にやってくる
新しい環境に遭遇すると、色んなチャレンジ・・・作物を抜いたり、倒したり、必ずしも食うためでないことをする → 被害の増大パターン
※これは今の日本社会を写しているかも!?
 経験豊富な年寄りを、経費がかかるとリストラし、従来ベテランの知恵が支えていた部分が無くなって、若い社員だけではどうして良いか分からなくなり、結果として社のパワーが低減し、経済が好転しない今の日本経済と似通っていると思いませんか?
 ここから、チャレンジするだけ、生活のかかったサルの方が積極的かも!?
シカ・サルなど野生動物が出てくるところほど大きな森に成長する
シカ・・・・こちらも獣害の対象で、2〜3年の若木の樹皮を食われてしまうと人気が悪いのですが、大きな目で見れば彼らが出てくる場所は、将来大きな森に成長するそうです
それは、一種の手入れ・・・・全部を食い尽くすことはしません(次に餌が無くなるようなことはしない)から、間引いてくれるようなことなのでしょう
ただし、これは長い時間の中で語られることで、すなわち人は20年で大人になりますが、森の樹木は100年くらいかかるのでしょうか
人間の時間でなく、自然の時間で計ってみることも必要か・・・と、考えさせられたお話です

 これら、色々なお話をお聞きするに、やはりサルという動物はとても賢いことが分かります
 やはり、人の祖先はどこかでつながっているのでは?という気にもなります
 そして、人が予知して行動・・・サルが目の前に近づかないうちに、ここは人の生活圏だとアピールするやり方(棲み分け)で、サル被害が無くなった理由がはっきりと分かってきました
 「サルは去る」でご紹介の接近警戒システム(運用を含む)は、素人の取り組みだったのですが、的を射ていたようです
 何かネーミングしなくては!?
    回れ!サル 山向け山
 ですかね!?
 現在真剣に?ネーミングを・・・=岡山方式 サル接近警戒システム= では、あまりにそのものでして!?
 ネーミングの名手?に、色々とご相談してます

 このサル被害対策法・・・見方を180°変えると、、野生のニホンザルを守ること、そのものです
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