熊野神社
メインの絵に選んだのは、深い森を後ろにいただいた社殿、桧皮葺き屋根の姿です。雰囲気のある春日造りを思わせる建物が右に広がります。古色という言葉がありますが、まさに日本人が感じる侘び寂びの世界。長い時間大切にされて来た姿でした。緑濃い森を抜けてくる淡い光。凍える寒さの中の一瞬でした。 昔々、私が小学生だった頃の話です。1年生の担任だった先生のお宅を何名かの友達と共に訪ねたおり、すぐ側のこの神社に連れて来ていただいた事がありました。そのおりの境内の印象はもうすこし閉ざされた感覚だった様に思います。聞けば拝殿が消失してしまったのだとか。友人達と鬼ごっこをした記憶、社殿、拝殿の裏に回り、怖さのような不思議な何かしらを感じたことを思い出しました。
私が子供の頃住んでいた地域からはかなりの距離があります。海沿いの集落からバスで裏山にあたる由伽山を越えて下った丁度平地につくあたりの場所です。はたして子供達だけで伺ったのかどうか?、記憶はさだかではありませんが、それなりの時間バスに揺られる道中であったことだけは確かです。そんなことが出来た時代だったのです。
香川県金比羅山の対岸にある岡山側由伽山、参道入り口となる港にも備前焼の狛犬があります。深い森の緑に赤い肌の備前焼。修験道熊野五流の霊場、尊龍院。山伏、役小角今時の言葉でパワースポット!そうした縁のあるところに育ったのかも?と思うと、ちょっとわくわくしてみたり。 Web吉備悠久 紀田順一郎さんの記事「熊野神社(岡山県倉敷市林)」は、以下リンクよりどうぞ。http://plus.harenet.ne.jp/~kida/topcontents/news/2010/123105/index.html
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時は新年、初詣の情景とともに。