建部町
現在住まいするここ吉備高原都市、かつては御津郡の一部でした。建部町はその東隣に位置します。「ホテルたけべの森」に宿泊する友人を送り迎えしたり、夏に付帯するプールに遊びに行ったり、最近は訪れることも少なくなりましたが、当時、身近に感じる場所でした。整備された広域農道が通っていることもあって、吉備高原から美作、備前、山陽地域などへの取材のおり、経由することも多かったのです。
メインの絵にと選んだのは山を下った旭川沿の堰堤の風景です。春霞、遠景が薄ぼんやりとするなか淡いピンクが印象的でした。堰堤のりめんには土筆がたくさんありました。タイヤの轍、新しい緑が遠く続きます。川縁に下りると、対岸の竹林の影を揺らす川面に目がとまりました。暗い陰影と、青空のコントラスト。
対岸に渡り、福渡駅のちょうど裏山にあたる場所に登って出会ったお寺の山門。すでにこの山門を通る道とは違った参道が整備されて人がくぐることも少なくなったのかあたりの苔むした風情に心引かれました。
ここで紹介している画像は、作家・紀田順一郎さんとの共著『吉備悠久』(山陽新聞社刊、2006)に収録されたものです。紀田順一郎さんの「建部町の春色」は、以下リンクよりどうぞ。http://plus.harenet.ne.jp/~kida/topcontents/news/2012/040201/index.html
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