ふれあい造形教室 墨で扇面画 屏風祭り
倉敷市の中心市街地、いわゆる美観地区では、毎年10月に街道沿いの家屋、店舗が自慢の屏風、花を飾る「倉敷屏風祭」が行われます。今回、ふれあい造形教室の講師を引き受けるにあたって、何かしら地域参加、制作物の目に見える発表の形をと考えていた所、この屏風祭りにふと思い至りました。これまで何回かこの屏風祭りを訪れて感じた事は、旧蔵品の展示が多く、ちょっと寂しい思いをしていたのです。 確かに新しく屏風を作る事は昨今希で、どうしても旧蔵品の展示が多くなるのは仕方が無い事でしょうが、やはり新しいものがあると元気が出そうな気がしませんか?新しい絵、新しい屏風を作って参加する事。大勢によるコラボレーション。ある種の伝統的フォーマットの持つ面白さの具体的体験の機会。確かに元気よく参加者皆で大きな一枚の絵を描き、完成後、折り曲げて展示するやり方もあるでしょう。でも、もう一ひねり、<何でもあり>の創作も確かに楽しい事でしょうが、使用する材料、道具、表現形式をあえて制限する事、決める事によって見えてくる事、発見もあるのです。
今回は、<台湾の紙>に、<松煙墨>、<油煙墨>、<毛筆の機能>、<水の力>を感じてもらい、そして<扇面>という伝統的な形と出会ってもらおうと思っています。はたしてどうなります事やら。 出来上がった作品は、屏風に貼り込み、屏風祭りにあわせて美術館で展示予定です。
倉敷市立美術館ふれあい造形教室「屏風祭りに参加しよう!-墨で扇面画を描こう-」9月30日(日曜日)13:30〜16:30★事前に申し込みが必要です。<定員20名(先着順)>問い合わせ 倉敷市立美術館 086−425−6034倉敷市立美術館のホームページでの告知はこちらhttp://www.city.kurashiki.okayama.jp/dd.aspx?itemid=55601
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