CGアニメコンテスト&CGアニカップ上映会:NET視聴
「CGアニメコンテスト」「CGアニカップ」についてや、また私の関わりについては、昨年のこのサイト記事、「「愛」の見つけ方 CGAコンテストEX」※1で紹介しました。 上映会場には熱気、独特の雰囲気もあります。できることなら同じ時間、同じ場所、その観客席のリアクションも楽しみたいところですが、なかなか”おじさん”になってくると時間の確保もままならず、、、、 ネットを通じて流れてくるコンテスト情報を横目で見、動向は気にしていたのです。今年は、初の試みとしてNETを通じてのLIVE配信があるとか、ただし全中継を見ようとすると7時間!、やはり無理!と思っておりました。 コンテスト関係者、入選者を結ぶCGに関するメーリングリストで次々に流れてくる情報!。<今年も成功裏に終わった><NET視聴がかなりあった><外国からのアクセス、同時視聴の数も予想外><”ニコニコ”のライブ書き込み、反応が良かった>なんて読んでしまうと、、、参加できなかったことが残念に思えてきます。 また、今年のコンテスト出品作、海外からの作品も気になって来ました。と、いうわけで、つい?メールで紹介されているYouTube(11月3日まで公開中)http://www.youtube.com/user/DoGACGanimeをクリック。最初、画面が静止画のままで動き出さず、我が家の貧弱なネット環境だとダメなのか、、、と、思っていると再生が始まりました。まずまずの画質、音声。懐かしいDoGAの鎌田さんの姿、声です。司会、アシスタントは声優さんでしょうか、今時の声?です。会場の様子を幾らかでも知っている身からするとなかなかの臨場感。コンテストDVDで作品だけを視聴するのとは違い、本来のCGAコンテストのありかた、らしさといったものを感じます。海外からのゲストのトーク、作者からのコメント、ニコニコのコメント紹介が挟まれたりは、わたしのような視聴には嬉しい限りです。また、何より録画、タイムシフト再生ということもあって気になった箇所を見なおしたり、止めたりも可能です。こうした視聴ができるとなると、長い実時間ですが、編集が少ないというのも嬉しいことと思いました。本当は、同じ場所、同じ空間、リアルタイムの面白さ、一体感、他の観客のリアクションを感じるのがこのNET時代だからこその贅沢さなんでしょうが、さすがに地理的遠さ、7時間という時間の確保がままならない身にとっては有効なネット活用、機能の提供に感じられました。さて、作品について、、、昨年の初心者部門があまりにも高度な作品が多く、今年の出品が減ったため、今後より敷居を下げる工夫が必要と感じたなんて話は、微笑ましい反面、グランプリは今年出なかったとのこと、残念です。今回、私がNET視聴した限りにおいては、「どんどん難しくなるな〜」というのが正直な感想です。CG、コンピューターの使用がどうこう、アプリケーションがどうこうという時代はとうに過ぎ、映像作品としてどうか?が、純粋に問われているように見えました。見慣れたもの、身近な存在からの着想、制作。決して悪いわけではありませんが、映像的な新鮮さというのはなかなか感じられなくなりました。勢い、内容勝負!なんていいたいところですが、世の映像、ビジュアル制作をしている多くの人々が誰しも模索しているところです。そんな中、ノラミジンコさんの「将棋対囲碁」が印象に残りました。コンピューターを使った、らしい?着想といいますか、これもやはりあり!なのです。昔、「メカニカル・ハウンド」という作品がありました。当時、PCらしい表現と感動したものです。また、理科系?作者のスキルを羨ましく感じたのです。私自身が当時惹かれた要素もまさに「使う道具ならではの何か」でした。私が作った恐竜の尻尾の動き、鎌田さんが教えてくれたプログラムでした。ポリゴン、メタボール、デプス、、、、、確かにテクノロジー黎明期の昔話かもわかりませんが、ドキドキ!わくわく!の大切な要素だと思うのです。モーション、モデリング、編集、声優さんも加わってどれも相対的な見た目、完成度は昔に比べてかなり高くなりました。しかし、私にはそれほど大きな変化があったようには感じられませんでした。案外、人間のエネルギーというのはそれほど変わらないのかもわかりません。そういえば、外伝の中に、ピクサーのライトスタンドのアニメのようなのがありました。確かに個人の制作環境が飛躍的に整備された今となってはという気がしないではありませんが、ふと気づけば、その映像に何か製作している者ならではの懐かしい楽しさを見出している私がいたのです。参考※1「愛」の見つけ方 CGAコンテストEXhttp://plus.harenet.ne.jp/~tomoki/newcon/news/2011/120601/index.html
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